コラム

精神障がい者は恋愛できる?恋愛する際のポイントや結婚率は?

2024/07/02/

厚生労働省によると、日本の平均初婚年齢は、1995年時点で男性28.5歳、女性26.3歳だったのに対し、2022年は男性31.1歳、女性29.7歳とされています。

晩婚化をはじめとした昨今の結婚事情に対して不安を抱いている方も少なくないのでしょうか。

精神障がい者の方は、他の人よりも恋愛や結婚に対する不安が大きいかもしれません。

本記事では、精神障がい者の恋愛・結婚事情をはじめ、恋愛する際に意識するポイントなどを解説します。

精神障がい者の恋愛に対する意識について

障がい者総合研究所が実施した障がい者の恋愛に関する意識調査によると、精神障がい者の方で「現在、交際相手がいる」または「交際したことがある」と回答した人の割合は、67%でした。

交際相手については、60%の方が交際相手に障がいのない方と交際しており、88%の方が自分の障がいについて伝えたいと感じていました。

以上のことから、精神障がい者の方は、お互いのことを理解しあった上で交際に進展したい方が多い傾向があると考えられます。

また、交際相手がいない精神障がい者の方でも71%の方は、交際を望んでいます。

その一方で、「恋愛が面倒」や「恋愛するのが怖い」などの理由で恋愛に対して前向きになれない精神障がい者の方もいます。

精神障がい者の恋愛に対する意識について

厚生労働省が実施した精神障がい者社会復帰サービスニーズ等調査によると、精神障がい者の方で配偶者がいる方の割合は、34.6%でした。

また、障がい者総合研究所が実施した障がい者の結婚に関する意識調査によると、未婚者のなかでも66%の方は、いずれ結婚するつもりであると考えています。

また、結婚に踏み出せない理由としては、「職業や仕事上の問題」や「結婚資金」、「健康上のこと」などが多くあげられています。

精神障がいが恋愛や結婚の支障になると考えられている理由

障がい者の恋愛に関する意識調査にて、交際していない方で自分自身の精神障がいが結婚の支障になると考えている方は、72%なのに対し、交際している方で精神障がいが支障になったまたは支障になっていると回答した方は、37%でした。

また、障がい者の結婚に関する意識調査にて、未婚者で自分自身の精神障がいが結婚の支障になると考えている方は、74%なのに対し、既婚者で精神障がいが支障になったまたは支障になっていると回答した方は、30%しかいませんでした。

上記の結果を踏まえると、恋愛や結婚前には自身の精神障がいが悪影響をおよぼすと感じていても、実際に恋愛や結婚まで発展すると、精神障がい不安が解消されることがわかります。

では、なぜ精神障がいが恋愛や結婚に支障をきたすと考えられているのでしょうか。

精神障がいが恋愛や結婚の支障になると考えられている主な理由は、以下の5つです。

1.精神障がいへの偏見がある

2.信頼関係の構築が難しい

3.精神障がいが日常生活や性的関係に影響をきたしている

4.自己肯定感が低い

5.経済的な不安がある

精神障がいのなかでもうつ病を罹患している方は、こちらのコラムをご覧ください。

▶︎恋愛でうつ病の人が取る行動と特徴 | 障がい者の友活・恋活・婚活アプリ「IRODORI」

精神障がいへの偏見がある

「地域における精神障がい者に対する国民の理解の深化および家族支援の方策に関する研究」についての報告によると、精神障がいの差別や偏見について51.0%の方は、以前より少し良くなったと回答しましたが、41.9%の方は以前と変わらないと回答しました。

精神障がいに対する正しい理解を持たず、誤解や偏見から不安や恐怖を感じることが少なくありません。

そのため、精神障がいを持つ人がパートナーを見つける際や結婚を考える際に、周囲からの否定的な反応や差別的な態度に直面することがあります。

精神障がいに対するネガティブなイメージが恋愛や結婚への意欲を妨げます。

信頼関係の構築が難しい

精神障がいを持つ人は、過去のトラウマや不安症状などから他者を信頼することが困難な場合も7あります。

その結果、パートナーとの間で十分な信頼関係を築くことが難しくなります。

また、精神障がいに伴う感情の不安定さやコミュニケーションの困難さも、信頼関係を育みにくい要因のひとつです。

精神障がいが日常生活や性的関係に影響をきたしている

うつ病や不安障がいは、物事へのモチベーションや性欲を低下させ、日常の活動や性的な親密さに悪影響を及ぼすことがあります。

また、治療や薬の副作用が体調や気分に影響し、パートナーとの関係に緊張やストレスを生みます。

これらの要因が積み重なることで、精神障がいを持つ人が恋愛や結婚生活において安定した関係を築くことが難しくなるのでしょう。

自己肯定感が低い

精神障がいを持つ人は、自分の価値や能力に対する自信を持ちにくくなる傾向があります。

自己肯定感が低いことで、パートナーシップにおいて不安や疑念を抱きやすくなります。

また、相手からの愛情を受け入れるのが難しく、関係の中での信頼や安定が損なわれることも少なくありません。

精神障がい者の自己肯定感は、恋愛や結婚において大きな影響を及ぼします。

経済的な不安がある

精神障がいを持つ人は、治療費や薬代、あるいは仕事を続けられない場合の収入減少など、経済的な問題に直面しやすい傾向があります。

この経済的な不安が、パートナーシップにおいて大きなストレスとなり、関係を圧迫します。

また、経済的な不安が将来の計画や生活の安定に影響を与えるため、結婚や家族を築くことに対する不安や躊躇を引き起こすことも少なくありません。

こうした経済的な問題が、恋愛や結婚の支障となります。

精神障がい者が恋愛や結婚で意識すべきポイント

精神障がいが原因で恋愛や結婚で悩んだ経験がある方も少なくないでしょう。

ここからは、精神障がい者が恋愛や結婚で意識すべきポイントを3つ紹介します。

1.自分の精神障がいについてパートナーへ打ち明ける

2.できることは自分でやる

3.感謝を忘れない

パートナーと信頼関係を深めたい方は、参考にしてください。

パートナーが精神障がい者という方は、こちらのコラムをご覧ください。

▶︎精神障がい者への接し方と上手な関わり方 | 障がい者の友活・恋活・婚活アプリ「IRODORI」

自分の精神障がいについてパートナーへ打ち明ける

パートナーと良好な関係を築きたい方は、自分の障害について打ち明けましょう。

病名が同じでも、人によって症状は異なります。

自身の症状についてパートナーと共通認識を持っていないと、偏見が生じる可能性があります。

自分の状態についてパートナーに理解してもらいつつ、ありのままの自分を受け入れてもらいましょう。

できることは自分でやる

パートナーに頼りきっていても関係性は成り立ちません。

過度に配慮してもらうと、サポートを受けている側は罪悪感を覚えてしまいますし、パートナーも精神的・身体的負荷がかかってしまいます。

自分でもできることを明確にし、積極的に行動するようにしましょう。

できることをリスト化すると、パートナーに上手く伝わるので試してみてください。

感謝を忘れない

ある程度パートナーとの信頼関係が深まったとしても、パートナーが自分に配慮してくれることを当たり前だと思わないようにしましょう。

横柄な態度を取ってしまうと、パートナーのストレスが溜まってしまいます。

定期的にパートナーへ普段の感謝の言葉を伝えましょう。

直接伝えるのは気恥ずかしいという方には、手紙やメッセージなどがおすすめです。

恋愛や結婚へ前向きになりたい精神障がい者の方にはIRODORIがおすすめ

今回は、精神障がい者の恋愛・結婚事情をはじめ、恋愛する際に意識するポイントなどを解説しました。

精神障がい者の方のなかには、自身の障がいが原因で恋愛や結婚に前向きになれない方もいるかもしれません。

しかし、多様な価値観が認められつつある現代では、精神障がい者の方が恋愛や結婚できる機会も増えています。

本記事が障がい者の方が恋愛や結婚に対して前向きになるきっかけとなれば幸いです。

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