
身体障害者手帳とは、身体に一定の障がいがあることを公的に証明するための手帳です。
身体障害者手帳があると、国や自治体が提供するさまざまな支援や配慮を受けやすくなります。
身体障害者手帳は、等級が1級から6級までに分けられています。
しかし、インターネットや役所のお知らせを見ている方の中には、身体障害者手帳1級・2級向けの制度ばかりで、4級・5級向けの情報が少ないと感じる方も少なくないでしょう。
しかし、実際には身体障害者手帳4級・5級でも利用できるサービスや支援は存在します。
本コラムでは、身体障害者手帳4級・5級でも受けられるサービスについて解説します。
Contents
身体障害者手帳4級・5級とは?

身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法別表に記載されている以下のような身体上の障がいがある人に向けて都道府県知事や指定都市市長、または中核市市長が交付している証明書です。
- 視覚障がい
- 聴覚または平衡機能障がい
- 音声機能、言語機能のまたはそしゃく機能の障がい
- 肢体不自由
- 心臓、腎臓または呼吸器機能の障がい
- ぼうこうまたは直腸機能の障がい
- 小腸機能の障がい
- ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障がい
- 肝臓機能の障がい
厚生労働省によると、2023年時点で身体障害者手帳交付者数は約480万人とされており、そのうち4級は約116万人、5級は約30万人でした。
一例として、身体障害者手帳4級・5級交付対象者には、以下のような基準が定められています。
4級
視覚障がい
- 視力の良い方の眼の視力が0.08以上0.1以下
- 周辺視野角度の総和が左右眼それぞれ80度以下
- 両眼開放視認点数が70点以下
上肢
- 両上肢のおや指を欠く
- 両上肢のおや指の機能を全廃した
- 一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうち、いずれか一関節の機能を全廃した
- 一上肢のおや指及びひとさし指を欠く
- 一上肢のおや指及びひとさし指の機能を全廃した
- おや指またはひとさし指を含めて一上肢の三指を欠く
- おや指またはひとさし指を含めて一上肢の三指の機能を全廃した
- おや指またはひとさし指を含めて一上肢の四指の機能の著しい障がい
下肢
- 両下肢のすべての指を欠く
- 両下肢のすべての指の機能を全廃した
- 一下肢を下腿の2分の1以上で欠く
- 一下肢の機能の著しい障がい
- 一下肢の股関節または膝関節の機能を全廃した
- 一下肢が健側に比して10センチメートル以上または健側の長さの10分の1以上短い
5級
視覚障がい
- 視力の良い方の眼の視力が0.2かつ他方の眼の視力が0.02以下
- 両眼による視野の2分の1以上が欠けている
- 両眼中心視野角度が56度以下
- 両眼開放視認点数が70点を超えかつ100点以下
- 両眼中心視野視認点数が40点以下
上肢
- 両上肢のおや指の機能の著しい障害
- 一上肢の肩関節、肘関節または手関節のうち、いずれか一関節の機能の著しい障がい
- 一上肢のおや指を欠く
- 一上肢のおや指の機能を全廃した
- 一上肢のおや指及びひとさし指の機能の著しい障がい
- おや指またはひとさし指を含めて一上肢の三指の機能の著しい障がい
下肢
- 一下肢の股関節または膝関節の機能の著しい障がい
- 一下肢の足関節の機能を全廃した
- 一下肢が健側に比して5センチメートル以上または健側の長さの15分の1以上短い
参照元:身体障害者障がい程度等級表(身体障害者福祉法施行規則別表第5号)|厚生労働省
身体障害者手帳を始めとした障害者手帳について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
身体障害者手帳4級・5級があると受けられるサービス

身体障害者手帳4級・5級を保有していると、さまざまなサービスが受けられます。
ここからは、身体障害者手帳4級・5級の保有者が受けられるサービスを5つ紹介します。
- 公共交通機関の割引
- 市営・県営住宅への入居優遇
- 心身障がい者扶助料の支給
- 資源・ごみの戸別訪問収集
- 日常生活用具の給付・貸与
- 個人事業税の非課税・減免
身体障害者手帳1〜3級の人が受けられるサービスについて知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
公共交通機関の割引
身体障害者手帳4級・5級を保有していると、公共交通機関の割引制度を利用できます。
一例として、愛知県豊田市が運航しているコミュニティバス「とよたおいでんバス」では、障がいの等級にかかわらず通常運賃の50%を割引する障がい者割引が適応されています。
中には普通乗車券だけでなく、定期券も割引対象としている公共交通機関もあるため、普段から利用している公共交通機関がある方は問い合わせてみてください。
市営・県営住宅への入居優遇
身体障害者手帳4級・5級を保有していると、公営住宅への入居優先や抽選での優遇対象になることがあります。
一例として、港区にある都営住宅の都営住宅世帯向の優遇抽せんにおける甲優遇の条件のひとつに身体障害者手帳が5級以上であることが設定されています。
市営・県営住宅への入居優遇により家賃負担を抑えるだけでなく、安定した住まいを確保できるでしょう。
心身障がい者扶助料の支給
身体障害者手帳4級・5級を保有していると、生活支援や福祉制度の一環として心身障がい者扶助料などの支給対象になることがあります。
一例として、愛知県豊田市では、「豊田市内に在住している」、「身体障害者手帳4級~6級」、「養護老人ホームや特別養護老人ホーム、市外の施設等に入所していない」などの条件を満たすと、月額 2,500円受け取れる心身障がい者扶助料支給制度に申し込めます。
このような心身障がい者扶助料は、直接的な収入補填だけでなく、福祉相談や就労支援とも連動して、より良い生活基盤づくりに役立つでしょう。
資源・ごみの戸別訪問収集
身体障害者手帳4級・5級を保有していると、自治体によっては資源ごみや一般ごみを戸別で収集してもらえるサービスを受けられます。
一例として、横浜市では身体障害者を含めたごみを持ち出せないひとり暮らしの方に対して、担当者が自宅へ訪れてごみを収集してくれます。
資源・ごみ収集のような日常生活の負担を軽減することで、自立した生活を継続しやすくなるでしょう。
日常生活用具の給付・貸与
厚生労働省では、身体障害者手帳4級・5級を始めとした障がい者や障がい児、難病患者に対して日常生活用具を給付・貸与する制度を策定しています。
このような日常生活用具の給付・貸与制度は市町村を経由して申請できます。
なお、利用者の負担金額は市町村によって異なるため、利用する前に各市町村へ問い合わせてみてください。
非課税や税金の減免
自治体によっては、身体障害者手帳4級・5級を保有していると、非課税や税金の減免の対象になることがあります。
一例として、横浜市では身体障害者手帳4級以上の人は、個人事業税身体障害者減免申請書や身体障害者手帳を提出すると、上限額5,000円の減免を申請できます。
税金の負担が軽減されることで、生活が安定しやすくなるでしょう。
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今回は、身体障害者手帳4級・5級でも受けられるサービスについて解説しました。
身体障害者手帳4級・5級向けのサービスがなかなか見つからないという方も少なくないでしょう。
しかし、身体障害者手帳4級・5級でも、利用できるサービスや支援は決してゼロではありません。
本コラムで紹介したものはあくまでも一部のサービスなので、身体障害者手帳4級・5級向けのサービスに興味がある方は、ぜひどのようなサービスがあるか調べてみてください!
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