コラム

障がい者手帳を持つことで受けられるサービス10個をご紹介

2024/08/27/

障がい者手帳を保有していると、障がい者向けのさまざまなサービスを受けられます。

皆さんは、どのようなサービスを受けられるかご存じですか?

本記事では、障がい者手帳を持つことで受けられるサービスを紹介します。

障がい者手帳とは

障がい者手帳は、障がいのある人が受けられる福祉サービスや支援を受けるための証明書です。

以下の3種類の手帳を総称しています。

  1. 身体障害者手帳
  2. 療育手帳
  3. 精神障害者保健福祉手帳

身体障害者手帳

身体障害者手帳とは、視覚障がい、聴覚障がい、肢体不自由、内部障がいなどの身体障がいのある方に対して発行される障がい者手帳です。

身体障がい者福祉法の下で制度化されています。

身体障害者手帳の主な目的は、障がいのある方が自立して経済活動することへの支援です。

身体障害者手帳は、各都道府県知事や指定都市市長などが交付しています。

身体障害者手帳には、障がいの程度に応じた等級が設定されており、等級によって受けられる支援やサービスが異なります。

療育手帳

療育手帳とは、知的障がいのある方に対して発行される障がい者手帳です。

療育手帳を保有していると、知的障がい者が必要な社会福祉サービスを受けやすくなります。

療育手帳は、各都道府県や政令指定都市の長が発行します。

しかし、療育手帳制度は、法律として全国一律に定められたものではありません。

厚生労働省からの通知に基づいて自治体ごとに運用されています。

精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳とは、統合失調症やうつ病、発達障がい、てんかんなどの精神障がいを持つ方の自立と社会参加を支援するために交付される障がい者手帳です。

精神障がいが一定程度の状態にあることを認定している精神障害者保健福祉手帳は、1級から3級までの等級を設定しています。

精神障害者保健福祉手帳を取得するためには、診断から6か月以上経過し、市区町村の窓口で手続きしなければなりません。

また、手帳の有効期間は2年間で、更新手続きが必要です。

障がい者手帳があると受けられるサービス【10選】

ここからは、障がい者手帳があると受けられる代表的なサービスを10個紹介します。

  1. 特別割引用ICカード
  2. ミライロID
  3. 税金控除
  4. NHKの受信料免除
  5. 就労移行支援事業
  6. 青い鳥郵便葉書
  7. 休暇村
  8. ビッグエコー
  9. 東京ディズニーリゾート
  10. 旭山動物園

特別割引用ICカード

特別割引用ICカードは、身体障がい者や知的障がい者が交通機関を割引運賃で利用できるプリペイドカードです。

スルッとKANSAI協議会が認めるICカード取扱事業者で利用できます。

特別割引用ICカードには、本人用と介護者用があり、基本的に一緒に利用します。

申請には、身体障害者手帳または療育手帳が必要です。

また、カードは年に一度の継続利用確認が求められるため、適宜更新の申請手続きをする必要があります。

参照元:特別割引用ICカード

ミライロID

ミライロIDは、障がい者手帳をスマートフォンにデジタル化して登録するアプリです。

ミライロIDを利用すると、実際の障がい者手帳を持ち歩かなくても、スマートフォンで簡単に提示ができます。

そのため、外出時の負担を軽減できるでしょう。

ミライロIDを利用するためには、アプリをダウンロードし、お手持ちの障がい者手帳を撮影して登録してください。

その後、ミライロIDを導入している施設で、アプリ内のIDを提示することで、優待やクーポンを利用できます。

参照元:ミライロID

税金控除

障がい者手帳があると、税制優遇が受けられます。

一例として、障がい者本人は所得税で27万円、特別障がい者は40万円の控除を受けられます。

さらに、特別障がい者が同居している場合は、75万円の控除が適用可能です。

また、相続税では、85歳に達するまでの年数1年につき、障がい者は10万円、特別障がい者は20万円が控除されます。

その他にも、精神に障がいのある方に対する贈与税の非課税措置や、心身障がい者扶養共済制度に基づく給付金が非課税となるなど、さまざまな税制優遇が設けられています。

参照元:障がい者と税|国税庁 (nta.go.jp)

自立支援医療制度

自立支援医療制度とは、心身に障がいを持つ人々が必要な医療を受ける際の経済的負担を軽減するための公費負担医療制度です。

精神通院医療の対象となる統合失調症などの精神疾患を有する人、更生医療の対象となる身体障害者手帳を持つ18歳以上の人、育成医療の対象となる18歳未満の身体障がいを持つ児童などが対象です。

自立支援医療制度における各対象者に応じた治療例として、精神科デイケアや人工関節置換術、腎移植などがあります。

参照元:自立支援医療制度

NHKの受信料免除

NHKの受信料は、障がいを持つ方やその世帯に対して全額または半額免除される場合があります。

全額免除の対象となるのは、世帯構成員の中に身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を所持する方がいて、さらにその世帯全員が市町村民税非課税である場合です。

また、半額免除は、視覚または聴覚障がい者や、重度の障がいを持つ方(身体障害者手帳の1級または2級、療育手帳の最重度または重度、精神障害者保健福祉手帳の1級)が世帯主であり受信契約者の場合に適用されます。

免除を受けるためには、NHKの免除申請書に必要事項を記入し、自治体からの証明を受けた後、NHKに提出しなければなりません。

直接、自治体で手続きし、NHKに申請することも可能です。

参照元:NHK

青い鳥郵便葉書

青い鳥郵便葉書とは、日本郵便が重度の身体障がい者および知的障がい者に無償で提供する特別な郵便葉書セットです。

1976年に身体障がい者福祉強調運動に合わせて始まりました。

青い鳥郵便葉書には、青い鳥がデザインされた封筒に、通常はがき20枚が封入されています。

青い鳥郵便葉書の配付対象は、身体障害者手帳で1級または2級の方、または療育手帳でA、1度、2度と表記された方です。

青い鳥郵便葉書は、最寄りの郵便局で手帳を提示すると、申請できます。

参照元:青い鳥郵便葉書

休暇村

全国各地で保養施設やレクリエーションなどを運営している休暇村では、障がい者手帳をお持ちの方とその付き添いの方に対して、宿泊料金の割引を提供しています。

対象となるのは「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」をお持ちの方です。

対象者は、宿泊施設の本館では1名1泊あたり1,650円の割引、コテージやキャンプ場では25%割引が適用されます。

なお、1泊2食付きプランの場合のみ、1,650円引きが適用されます。

また、2021年6月からは障がい者手帳アプリ「ミライロID」の提示でも割引が適用されるようになりました。

参照元:休暇村

ビッグエコー

大手カラオケボックスのビッグエコーでは、全国の身体障害者手帳、精神保健福祉手帳、療育手帳、または障がい者手帳アプリ「ミライロID」を提示することで、室料や飲食代を含む総額が30%割引になります。

この割引は、グループ全員に適用され、会員料金やシニア料金、学割料金、フリータイムとの併用も可能です。

なお、他の割引やクーポン、パーティーコース、テレワークプランとの併用はできません。

また、1ドリンクの注文が必要ですが、ドリンクバーや飲み放題を利用する場合は不要です。

参照元:ビッグエコー

東京ディズニーリゾート

オリエンタルランドが運営している東京ディズニーリゾートでは、障がい者手帳など特定の証明書を持つ方とその同伴者1名に対して、特別なチケットが提供されています。

具体的には、通常の1デーパスポートと、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルに宿泊する方向けの特別なパスポートがあります。

これらのチケットは、オンラインやディズニーホテル、オフィシャルホテルなどで購入可能です。

特別なチケットを利用するためには、来園当日に証明書原本または障がい者手帳アプリの提示が必要です。

証明書がなければ入園できないため、注意しましょう。

参照元:東京ディズニーリゾート

旭山動物園

北海道にある旭山動物園では、特定の条件を満たす方に対して入園料が免除されます。

旭川市内在住の70歳以上の方、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持つ方、要介護や要支援認定を受けた方、およびその介助者が入園料免除の対象です。

また、生活保護受給者や保育士、教員、青少年活動の引率者も条件に応じて免除されます。

入園時には、該当する手帳や証明書の提示が必要です。

障がい者手帳アプリ「ミライロID」も利用可能です。

参照元:旭山動物園

障がい者向けのコミュニティを形成したい方にはIRODORIがおすすめ

今回は、障がい者手帳を持つことで受けられるサービスを紹介しました。

障がい者手帳があると、割引や医療費の助成など経済的な負担軽減が図れるほか、就労支援や福祉サービスを受けることで、生活の質が向上し、より安心した生活が可能になります。

障がい者手帳を保有している方は、いろんなサービスを利用してみてください。

また、障がい者向けのコミュニティに参加すると、障がい者に役立つ情報をたくさん得られます。

しかし、上手くなじめるコミュニティを見つけられるかどうか心配な方もいるでしょう。

そんな方には、障がい者の出会いを応援するマッチングアプリ『IRODORI』がおすすめです。

障がい者と障がいに理解がある方のみが在籍しているIRODORIでは、コミュニティ機能を利用して数多くのコミュニティが形成されています。

そのため、自分に合ったコミュニティを探せるでしょう。

また、定期的にマッチングイベントが開催されているため、オンラインだけでなく対面でユーザーと接することも可能です。

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