精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うために大切なこと
2025/03/29/
厚生労働省によると、令和4年時点で精神障害者保健福祉手帳を所持している人は、約120.3万人いるとされています。
全国各地にいる精神障害を持つ人の中には、恋愛に対して意欲的な人や既にパートナーがいる人もいます。
本コラムでは、精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うために大切なことを解説します。
Contents
恋愛における精神障害を持つ人の特徴
精神障害は、仕事や私生活だけでなく、恋愛にも影響を及ぼします。
ここからは、恋愛における精神障害を持つ人の特徴を5つ紹介します。
- 感情の起伏が激しい
- パートナーとの関係性に不安を感じやすい
- 自分の感情や考えを伝えるのが苦手
- 予定をドタキャンすることがある
- 恋愛関係に積極的になれない
感情の起伏が激しい
双極性障害や境界性パーソナリティ障害などの精神障害を持つ人は、脳の働きや神経伝達物質の不均衡、過去のトラウマやストレスの影響が原因で、感情の起伏が激しくなります。
感情をコントロールするのが難しくなると、感情が急激に変動しやすく、恋愛や日常生活の些細なことに対して過度に反応してしまいます。
そのため、誤解や偏見を生んだり、パートナーとの関係に摩擦が生じたりすることも少なくありません。
パートナーとの関係性に不安を感じやすい
分離不安障害や自己愛性パーソナリティ障害などの精神障害を持つ人は、自己肯定感が低い傾向があります。
そのため、パートナーとの関係性に不安を感じやすくなります。
パートナーとの関係性に不安を感じることで、依存性が高まるため、パートナーの精神的負荷が高まり、関係が長続きしないことも少なくありません。
自分の感情や考えを伝えるのが苦手
自閉スペクトラム障害や社会不安障害などの精神障害を持つ人は、感情のコントロールが難しく、自己表現が不得意なことが原因で、自分の感情や考えを伝えることに苦手意識を持っていることがあります。
とくに、自己肯定感が低い場合、自分の感情を伝えることに対して恐れや拒絶の感情を抱くことがあります。
また、認知的な偏りや過去の経験から、思考を整理することが難しくなることも少なくありません。
予定をドタキャンすることがある
うつ病や注意欠陥・多動性障害などの精神障害を持つ人は、精神的な疲れやストレスが蓄積することなどが原因で、デートなどの予定をドタキャンすることがあります。
予定を守ることが重圧となり、気分や体調が悪化すると、外出や他者との交流を割けるようになります。
また、予期せぬ不安やパニック発作が起こる場合もあり、予定を変更せざるを得なくなることも少なくありません。
恋愛関係に積極的になれない
回避性パーソナリティ障害やうつ病などの精神障害を持つ人は、自己肯定感の低さなどが原因で、恋愛関係に積極的になれないことがあります。
自分に対する自信が持てず、相手に迷惑をかけるのではないかと恐れると、意中の人にうまくアプローチできなくなります。
また、感情のコントロールが難しく、恋愛の中での不安や過剰な反応を避けるために、関係を築くことに消極的になることも少なくありません。
精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うために大切なこと
ここからは、精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うために大切なことを5つ紹介します。
- 自己理解を深める
- 感情や考えを素直に伝える
- 適切な距離感を保つ
- 休息やセルフケアを優先する
- 必要に応じてカウンセリングや治療を受ける
自己理解を深める
恋人と長く付き合うためには、自己理解を深めましょう。
自分の症状や感情の変化を把握することで、どのようなサポートが必要かを明確に伝えられます。
また、苦手なことや不安を感じやすい場面を理解しておくことで、無理をせずに関係を築けます。
自分の力だけでは上手く理解できない場合は、家族や友人など、信頼できる人から客観的な意見をもらいましょう。
感情や考えを素直に伝える
恋人と長く付き合うためには、感情や考えを素直に伝えましょう。
自分の気持ちを伝えないと、不安やすれ違いが生じる恐れがあります。
とくに、精神障害による気分の変化や不安は、相手にとって理解しにくいこともあるため、率直に共有することでサポートを受けやすくなります。
お互いの気持ちを尊重しながら正直に伝え、安定した関係を築きましょう。
適切な距離感を保つ
恋人と長く付き合うためには、適切な距離感を保ちましょう。
過度に依存すると、相手に負担をかけたり、自分自身の精神的な安定を損なったりします。
逆に、距離を取りすぎると、関係が冷めてしまう恐れがあります。
お互いに無理のない関係を築き、精神的な安定を保ちながら、長く良好な関係を続けましょう。
パートナーと適切な距離感を保ちたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
休息やセルフケアを優先する
恋人と長く付き合うためには、休息や自己ケアを優先しましょう。
無理して相手に合わせ続けると、精神的な負担が増し、疲れやストレスが蓄積してしまいます。
また、心身の状態が不安定になると、感情の起伏が激しくなり、関係に悪影響を及ぼします。
適切な体調管理により安定した気持ちを保ちつつ、パートナーとも健全で長続きする関係を築きましょう。
気分が落ち込んだときに実践できるセルフケアについて知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
必要に応じてカウンセリングや治療を受ける
恋人と長く付き合うためには、必要に応じてカウンセリングや治療を受けましょう。
専門家のサポートを受けることで、自分の症状や感情をコントロールできるようになり、より安定した精神状態を保てます。
また、パートナーに負担をかけすぎず、健全な関係を築くためにも、適切なケアを受ける必要があります。
心の健康を維持し、より良い関係を築きましょう。
精神障害を持つ人が恋愛でトラブルに見舞われたときの対処法
パートナーと良好な関係を築いたとしても、トラブルが生じることがあります。
ここからは、精神障害を持つ人が恋愛でトラブルに見舞われたときの対処法を
- 時間を置く
- 信頼できる人に相談する
- パートナーの意見を聞く
時間を置く
精神障害を持つ人が恋愛でトラブルに見舞われたときは、気持ちを整理する時間を確保しましょう。
感情が高ぶっていると、衝動的な言動により状況を悪化させる恐れがあります。
パートナーと距離を取ることで、自分の気持ちを整理し、問題の本質を冷静に見極められます。
また、相手にも考える時間を与えられるため、お互いに落ち着いて建設的な話し合いがしやすくなるでしょう。
信頼できる人に相談する
精神障害を持つ人が恋愛でトラブルに見舞われたときは、家族や友人など、信頼できる人に相談しましょう。
感情が高ぶっていると、一方的に偏った見解で解釈してしまいます。
第三者の意見を聞くことで、新たな気づきを得られます。
また、悩みを話すことで気持ちが整理され、ストレスが軽減されるでしょう。
第三者から適切なアドバイスを受け、より良い解決策を見出してください。
パートナーの意見を聞く
精神障害を持つ人が恋愛でトラブルに見舞われたときは、パートナーの意見を聞きましょう。
感情的になりやすい状況でも、相手の視点を尊重し、冷静に話し合うことで、問題の根本的な原因を明確にしやすくなります。
また、パートナーの意見を聞くことで、協力し合いながら解決策を見つけ、より良い関係を築くためのきっかけを得られます。
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今回は、精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うために大切なことを解説しました。
精神障害を持つ人が恋人と長く付き合うことで、精神的な安定が得られます。
また、自己肯定感なども高まるため、早期回復が期待できるでしょう。
まだ恋人に精神障害を打ち明けていない方は、本コラムを参考に自身の症状のことを伝え、良好な関係を築いてください。
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