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自己愛性パーソナリティ障害（NPD：Narcissistic Personality Disorder）は、自己重要感の過剰さや他者の承認を求める強い欲求、共感の欠如などが表れる精神障害です。

幼少期の経験や遺伝的要因などにより、成人期に発症しやすいとされています。

本コラムでは、恋人が自己愛性パーソナリティ障害を発症したときのために知っておくべきことを紹介します。

自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害（NPD：Narcissistic Personality Disorder）は、自己中心的で誇大な自己評価や他者からの過剰な賞賛を求める精神障害です。

他者の感情に対して共感しにくく、他人を利用する傾向があります。

人間関係では支配的になりやすく、時に依存的にもなることがあります。

自己愛性パーソナリティ障害は、『優越型（グランドスケール型）』と『弱気型（脆弱型）』に分類されます。

優越型（グランドスケール型）

優越型（グランドスケール型）は、自分を他者より優れた存在だと感じ、過度な自尊心を持つ自己愛性パーソナリティ障害です。

賞賛や承認を強く求め、他人を見下すことが多い一方、他者の評価が得られないと怒りや嫉妬を抱くこともあります。

弱気型（脆弱型）

弱気型（脆弱型）は、自己評価が非常に低く、他者からの批判や拒絶に強く反応する自己愛性パーソナリティ障害です。

自分に自信がなく、賞賛や承認を求める一方で、他者からの否定を過剰に恐れる傾向があります。

優越型は自己評価が高く他者を見下す傾向があり、弱気型は自己評価が低く、批判に過敏に反応する点が異なります。

恋愛における自己愛性パーソナリティ障害を持つ人の特徴

ここからは、恋愛における自己愛性パーソナリティ障害を持つ人の特徴を5つ紹介します。

• パートナーに対する配慮が欠ける
• パートナーへの理解や共感が不足している
• パートナーからの賞賛が得られないと不満を感じる
• パートナーへ過度に依存する
• パートナーへ過度に期待する

自己愛性パーソナリティ障害の恋愛傾向ついて知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

パートナーに対する配慮が欠ける

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の欲求や認知を最優先し、パートナーの感情やニーズを軽視する傾向があります。

また、他人への共感能力が低く、相手の立場を理解することが苦手なため、一方的な支配や支援を求めることがあります。

配慮に欠けた言動が多く見られるため、パートナーの不満が溜まることが少なくありません。

パートナーへの理解や共感が不足している

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、パートナーの感情や考えを理解し、共感することが苦手です。

また、相手の立場に立った視点を持てないため、自己中心的な態度を取りやすくなります。

パートナーへの理解や共感が不足しているため、良好な関係を構築しづらくなります。

パートナーからの賞賛が得られないと不満を感じる

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、常に他者からの賞賛や承認を求めています。

パートナーも同様で、賞賛や承認を得られないと、不満を感じてしまうでしょう。

常に称賛や承認を求められると、パートナーの精神的負荷が大きくなるため、関係が不安定になります。

パートナーへ過度に依存する

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が非常に低く、他者からの賞賛や承認に強く依存しています。

そのため、パートナーに過度に依存することがあります。

過度な依存は、精神的な負荷をかけるため、良好な関係が長続きしません。

パートナーへ過度に期待する

自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、パートナーに過度な期待を抱く傾向があります。

パートナーがその期待に応えないと、相手の感情や立場を考慮せず、失望や怒りを感じます。

このような過度な期待が長期的に続くと、パートナーを疲弊させるため、注意しなければなりません。

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためのポイント

ここからは、自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためのポイントを5つ紹介します。

• 自分の考えを率直かつ明確に伝える
• 適切な境界線を設定する
• 否定的な言葉や態度は避ける
• 共感を示す
• 自分自身のケアも忘れない

自分の考えを率直かつ明確に伝える

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためには、自分の考えや感情を率直かつ明確に伝えましょう。

自己愛性パーソナリティ障害を持っていると、自己中心的になりやすい傾向があります。

そのため、直接的で具体的なコミュニケーションを心がけ、相手が理解しやすいように伝えることで、健全な関係を維持できます。

適切な境界線を設定する

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためには、適切な境界線を設定しましょう。

境界線を明確にすることで、双方の尊重を促しつつ、健全な距離感を維持できます。

自己愛性パーソナリティ障害特有の過度な依存や要求に応じすぎず、自分の感情やニーズを守りましょう。

否定的な言葉や態度は避ける

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためには、否定的な言葉や態度を避けましょう。

批判的な言葉や攻撃的な態度は相手の防衛本能を引き起こし、関係を悪化させます。

建設的で思いやりのある言葉でコミュニケーションを取ることで、パートナーの自己肯定感を支えられます。

共感を示す

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くためには、共感を示しましょう。

相手の感情や視点に理解を示し、無条件にパートナーを受け入れることで、信頼を深められます。

なお、過度に依存せず、バランスを保ちながら共感を表現しましょう。

自分自身のケアも忘れない

自己愛性パーソナリティ障害を持つパートナーと健全な関係を築くために努力するのも重要ですが、自分自身のケアも忘れないようにしましょう。

パートナーをサポートするためには、ニーズに応え続けることは大切です。

しかし、自分自身が体調不良になると、サポートできなくなるだけでなく、パートナー自身が罪悪感を感じてしまいます。

自分の感情や身体的・精神的健康を維持し、バランスを取ることが関係の長期的な安定につながります。

自己ケアを優先し、ストレスを減らし、より健全な関係を維持しましょう。

自己愛性パーソナリティ障害に理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ

今回は、恋人が自己愛性パーソナリティ障害を発症したときのために知っておくべきことを紹介しました。

恋人が自己愛性パーソナリティ障害を発症したときのために、自己愛性パーソナリティ障害の特徴や行動を理解することで、関係が悪化するのを防げます。

当事者だけで解決できない場合は、精神科医やカウンセラーなどの専門家に相談してください。

また、自己愛性パーソナリティ障害に理解がある人と出会いたい方には、障害者の出会いを応援するマッチングアプリ『IRODORI』がおすすめです。

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