コラム

解離性同一性障害の人が恋愛中に自己を保つためのコツ

2026/01/30/

恋愛は、誰にとっても心を大きく揺さぶる体験です。

とくに、好意を抱いた相手と距離を縮めようとするときこそ、嬉しさや安心感と同時に不安や恐れも生まれます。

「解離性同一性障害(DID:Dissociative Identity Disorder)」を抱えている人にとって、感情の揺れ動きが激しい恋愛は、他の人よりも悩みを抱えやすいテーマです。

本コラムでは、解離性同一性障害がある人が恋愛の中で自分を見失わず、恋愛関係を育むためにやるべきことを解説します。

解離性同一性障害が恋愛に及ぼす影響

「解離性同一性障害(DID:Dissociative Identity Disorder)」とは、ひとりの人に異なる人格が2つ以上存在する精神障がいのことです。

以前は、「多重人格障害」と呼ばれていましたが、DSM-IVの出版により解離性同一性障害という名称になりました。

解離性同一性障害と聞くと、映画やドラマのように極端に異なる人格へ変わることをイメージするかもしれませんが、態度や口調が微妙に異なったり、一定期間の記憶がなくなったりするなど、変化が少ないこともあります。

解離性同一性障害があると、以下のような理由で恋愛に影響を及ぼします。

  • 感情の揺れ動きが大きくなる
  • 恋愛への温度感や価値観が変化しやすい
  • 恋人との認識に齟齬が生じやすくなる

解離性同一性障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

感情の揺れ動きが大きくなる

解離性同一性障害では、人格ごとに感情の反応や感じ方が異なります。

そのため、同じできごとでも安心や喜びを強く感じることもあれば、不安や恐れを抱くこともあります。

恋愛においても、解離性同一性障害の特性により人格が変化し、感情の揺れ動きが大きくなることは珍しくありません。

恋愛への温度感や価値観が変化しやすい

解離性同一性障害では、人格によって親密さを求める気持ちが強くなることもあれば距離を保ちたいと感じることもあります。

そのため、人間関係に対する意欲が大きく変化することも少なくありません。

恋愛でも同様に、温度感や価値観が変化しやすくなります。

その結果、恋愛への積極性や将来への考え方が激しく変化し、恋人へ誤解や偏見を与えてしまうこともあります。

恋人との認識に齟齬が生じやすくなる

解離性同一性障害では、人格が入れ替わっているときの記憶が抜けることがあります。

そのため、恋人との会話や経験の一部を覚えていないことがあります。

その結果、恋人との間で認識の齟齬が生じることも少なくありません。

些細な認識の齟齬だとしても、回数が増えることにより、わだかまりが生じる原因になります。

解離性同一性障害の人が恋愛中に自己を保つためのコツ

解離性同一性障害がある場合でも、言動を見直すことにより自己を保てるようになります。

ここからは、解離性同一性障害の人が恋愛中に自己を保つためのコツを5つ紹介します。

  • 自分の特性を否定しない
  • 自分の状態を意識的に確認する
  • 自分のペースで恋愛関係を育む
  • 境界線を意識する
  • 恋人以外の人間関係も大切にする

自分の特性を否定しない

解離性同一性障害の特性を改善するためには、無理に抑えるのではなく、まずは自分自身の特性を素直に受け止めることから始めましょう。

感情や考え方が変化しやすいことは、これまで生き延びるために心が身につけてきた反応です。

そのような解離性同一性障害の特性を否定してしまうと、自己評価が下がり、恋愛中により一層不安が強くなってしまうでしょう。

自分の特性を適切に理解することで、自己を保つ土台を築きましょう。

自分の特性により自己肯定感が下がるのをおさえたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

自分の状態を意識的に確認する

恋愛中に自己を保つためには、定期的に自分の状態を確認するようにしましょう。

健全な関係を構築することに集中するあまり、疲労や不安のサインを見逃してしまうことは少なくありません。

今の気分や安心感を定期的にチェックすることで、精神状態を安定させられます。

自分の状態を正しく判断するためには、精神状態が安定しているときの特徴をリスト化し、どれくらい当てはまっているかをチェックしてください。

自分のペースで恋愛関係を育む

解離性同一性障害と向き合いながら恋愛するためには、自分のペースで恋愛関係を育むことを意識しましょう。

解離性同一性障害がある人にとって、急な距離の変化は混乱や不安を招く要因になります。

安心できる速度で関係を築くことで、安定した関係を保ちやすくなります。

なお、関係を築くペースが遅いと、相手が不安を抱くことがあるため、事前に認識を合わせておきましょう。

境界線を意識する

好意がある人と恋愛関係を育むためには、自分と相手の境界線を意識しましょう。

境界線が曖昧になると、相手に合わせ続けてしまい、自己を見失いかねません。

嫌だと感じることや負担に思うことに対する認識を合わせることで、お互いの誤解をなくせます。

健全な関係性を目指すためにも、恋人との境界線を明確にしましょう。

恋人以外の人間関係も大切にする

恋愛において、恋人との距離を縮めることも必要ですが、他の人間関係を大切にすることも重要です。

家族や友人など複数のつながりを持つことで、恋愛への負担が軽減されます。

とくに、依存性の高い人にとって、第三者との関係性を築くことは欠かせません。

さらに、第三者視点から恋愛関係を分析してもらうことで、健全な関係を育めるようになります。

解離性同一性障害のことを気軽に打ち明けられる友人をお探しの方は、こちらのコラムをご覧ください。

また、解離性同一性障害に対する専門的な意見を求めている方は、以下のコラムを参考に精神科医やカウンセラーなどの専門家にも相談してみてください。

解離性同一性障害に理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ

今回は、解離性同一性障害の人が恋愛中に自己を保つためにやるべきことを解説しました。

解離性同一性障害がある人にとって、恋愛中に自己を保つことは、簡単なことではありません。

しかし、自分の状態を把握しつつ、無理のないペースで恋愛に励むことで、恋愛は「傷つく場」ではなく「支え合う場」になります。

解離性同一性障害があるからといって恋愛に後ろ向きにならず、本コラムを参考に理想的な恋人と出会うための第一歩を踏み出しましょう!

解離性同一性障害がある人が恋愛を成功させるためには、恋人が解離性同一性障害について理解することも欠かせません。

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