自分らしく働き、生活し、そして人と出会うことは誰にとっても大切なことです。
とくに、生活と密接に結びついている「労働」は、将来の不安を軽減するために重要です。
しかし、身体障害があると、労働に対する不安が強くなる傾向があります。
本コラムでは、身体障害のある方が働きながら安定した生活を送るために知っておきたい制度を紹介します。
身体障害者の就労を支援する制度

私たちが生活するうえで、労働による収入は欠かせません。
しかし、身体障害者にとって、就労は不安を抱く要素になっています。
日本では、そのような身体障害者の就労に向けて、いくつかの制度を制定しています。
ここからは、身体障害者の就労を支援する主な制度を6つ紹介します。
- 就労関連の障害福祉サービス
- ハローワークの障害者専門の職業相談窓口
- 地域障害者職業センター
- 障害者(障害者短時間)トライアルコース
- 職場適応援助者(ジョブコーチ)支援制度
- 就労パスポート制度
就労関連の障害福祉サービス
就労関連の障害福祉サービスは、障害を持つ人が自分の能力や体調に応じて働く機会を得られるよう支援する公的な制度です。
就労移行支援や就労継続支援A型・B型などを通じて、職業訓練や作業機会の提供、就職活動のサポートが提供されており、就労に必要な知識や技能の習得に役立ちます。
また、障害の特性に配慮した環境で段階的に経験を積めるため、体力や作業能力に不安がある方でも無理なく働く準備を進められます。
さらに、就職後も職場定着支援が提供されることもあるため、業務上の課題や人間関係の悩みの改善にも役立つでしょう。
このように、就労関連の障害福祉サービスは、身体障害者が長期的に安定して働き続けることを後押しする仕組みとして機能しています。
ハローワークの障害者専門の職業相談窓口
ハローワークの障害者専門の職業相談窓口は、障害者の就労を専門的に支援する公的な相談制度です。
障害の特性や体調、通勤手段などを踏まえて職業相談を受け付けており、本人の希望や能力に合った求人の紹介を受けられます。
また、応募書類の作成支援や面接対策、職場への配慮事項の整理などもサポートしているため、就職に対する不安を軽減しながら準備を進められるでしょう。
さらに、就職後の定着支援や関係機関との連携も担当しているため、長期的に安定して働き続けるための基盤づくりに役立ちます。
地域障害者職業センター
地域障害者職業センターも、障害者の就労を専門的かつ総合的に支援する公的機関です。
地域障害者職業センターでは、職業評価や職業準備支援を通じて本人の能力や適性を把握し、どのような働き方が適しているかを明確にしてくれます。
また、作業訓練やビジネスマナーの指導、対人関係スキルの向上支援なども提供しているため、職場で求められる基礎的な力を段階的に身につけられるでしょう。
さらに、就職後の職場適応援助やフォローアップ支援も実施されており、長期的に安定して働き続けるための支援体制が整えられています。
障害者(障害者短時間)トライアルコース
障害者(障害者短時間)トライアルコースは、ハローワーク等の紹介により就職が困難な障害者を一定期間試行的に雇用し、企業と本人の相互理解を深めながら継続雇用を目指す制度です。
企業には助成金が支給され、早期就職や雇用機会の拡大を図ります。
障害者短時間トライアルコースは、週10〜20時間未満から始めて段階的に就労時間の拡大を目指しており、体調や適応状況に配慮しながら安定就労につなげます。
職場適応援助者(ジョブコーチ)支援制度
職場適応援助者(ジョブコーチ)支援制度は、障害者が職場に適応できるよう、専門のジョブコーチが企業に出向いて具体的な支援を提供する制度です。
障害の特性を踏まえた支援計画に基づき、業務の進め方の調整や職場内の理解促進を図り、安定した就労につなげます。
職場適応援助者(ジョブコーチ)支援制度には、配置型・訪問型・企業在籍型があり、最終的には上司や同僚による自然な支援へ移行することを目指します。
就労パスポート制度
就労パスポート制度は、障害のある方が自分の特性や強み、希望する配慮事項を整理し、事業主にわかりやすく伝えるための支援ツールです。
支援機関と一緒に作成することで自己理解が深まり、就職活動や職場定着の場面で必要な配慮を共有しやすくなります。
また、採用面接や就職後の面談などでも活用できます。
状況に応じて内容を更新できるため、長期的なキャリアを見据えた支援を求めている方にはおすすめです。
身体障害者が働きながら生活するためには

身体障害者が自分らしく働くためには、支援制度を探すこと以外にもやるべきことがあります。
ここからは、身体障害者が働きながら生活するためにやるべきことを7つ紹介します。
- 自分の体調と能力を正しく把握する
- 無理なく働ける環境を選ぶ
- 自分の要望を職場へ共有する
- マネーリテラシーを身につける
- 就労について相談できる相手を探す
- 生活の質を高めることも意識する
- 長期的なライフプランを考える
自分の体調と能力を正しく把握する
身体障害者が働きながら生活するための第一歩として、自分の体調の波や得意・不得意を客観的に整理しましょう。
一例として、一日の中で疲れやすい時間帯や、無理すると症状が悪化しやすい行動を把握しておくと、働き方の判断材料になります。
できることだけでなく、できないことや配慮が必要な点を言語化しておくことで、仕事と生活を両立させやすくなります。
無理なく働ける環境を選ぶ
身体障害者が長期的に働くためには、体調を維持しながら続けられる職場環境を選びましょう。
一例として、勤務時間や通勤距離、業務内容が身体への負担にならないかを事前に確認してください。
また、短時間勤務や在宅勤務など、柔軟な働き方が可能かどうかも含めて検討すると、長く安定して働きやすくなります。
自分の要望を職場へ共有する
労働中の緊急事態に備え、必要な配慮や要望は、早い段階で職場へ共有しましょう。
一例として、業務の進め方や休憩の取り方、設備面の工夫などを具体的に伝えることで、相互理解が深まりやすくなります。
我慢を重ねるよりも、働きやすい環境を一緒につくる姿勢を持つことが結果的に自分を守ることにつながります。
マネーリテラシーを身につける
働きながら生活を豊かにするためには、収入と支出のバランスを把握し、計画的にお金を管理しましょう。
マネーリテラシーとは、収入や支出、貯蓄や投資などお金に関する知識を理解し、自分の生活や将来設計に活かせる判断力と管理能力のことです。
マネーリテラシーがあると、毎月の収入と支出を把握し、無理のない生活設計ができるようになります。
医療費や通院費、補助具など身体障害によって発生しやすい支出を把握しておくことで、急な出費があっても慌てずに対応できるでしょう。
また、支援制度や手当を調べて活用することで、働きながらでも生活の不安を軽減できます。
就労について相談できる相手を探す
仕事を始める前に、就労について相談できる相手を探しておきましょう。
定期的に相談できる相手がいると、問題が大きくなる前に対処しやすくなります。
家族や友人だけでなく、支援機関や専門の相談窓口を頼ることで、客観的なアドバイスを得られるようにしましょう。
生活の質を高めることも意識する
QOL(Quality Of Life)を高めるためには、仕事だけでなく生活全体の充実も意識しましょう。
生活の満足度が高まると、結果として仕事への前向きな気持ちも維持しやすくなります。
十分な休息や趣味の時間、人との交流を大切にすることで、心身のバランスを保てるようにしましょう。
長期的なライフプランを考える
働きながら質の高い生活を維持するためには、今後の人生を見据えたライフプランを考えておきましょう。
体調の変化や年齢を重ねたときの働き方、住環境の見直しなどを想定しておくことで、生活を安定させられます。
また、選択肢を複数持ちながら柔軟に計画を見直すことで、想定外の事象が発生した時にも落ち着いて対処できます。
目先のできごとだけでなく、5年後や10年後というように長期的なスパンで定期的にライフスタイルを見直してみてください。
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今回は、身体障害のある方が働きながら安定した生活を送るために知っておきたい制度について解説しました。
身体障害者が働きながら生活するためには、就労支援制度や経済的支援制度について知る必要があります。
身体障害と向き合いながら生活するためにも、就労支援制度や経済的支援制度への理解を深め、生活の基盤を築きましょう。
また、自分らしく生活するためには、労働と同じくらい友人や恋人との出会いも重要です。
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