
恋人やパートナーに適応障害があると、「何とか支えてあげたい」や「少しでも早く元気になってほしい」と考える人は多いでしょう。
大切な人がつらそうにしているときに励ましたり、問題を解決したり、生活を立て直したりしたくなることは自然なことです。
しかし、善意からの行動であっても、適応障害の症状や本人の状態によっては負担になってしまうことがあります。
そこで、本コラムでは適応障害のあるパートナーと関係を続けていくうえでやってはいけないことを解説します。
お互いが無理しすぎず、安心して関係を続けるためのヒントとして参考にしてください。
Contents
適応障害のパートナーを支えるときにやってはいけないこと

適応障害とは、仕事や人間関係、生活環境などの特定のストレスがきっかけとなり、気分の落ち込みや不安、イライラ、不眠などの心身の症状が現れる状態です。
適応障害は、特定のストレスや環境の変化に対して、心身がうまく適応できなくなったときに生じるため、普段は前向きで精神的に強いと思われている人でも、強いストレスが続けば適応障害になる可能性があります。
そんな適応障害をパートナーが抱えているときに自分が支えることになりますが、善意でやったことが裏目に出ることも少なくありません。
そこで、ここからは適応障害のパートナーを支えるときにやってはいけないことを8つ紹介します。
- 無理に励ます
- 気持ちの持ち方の問題と考える
- 他人と比較する
- 症状を本人の同意なく周囲に話す
- 何でも代わりにやってしまう
- 連絡を強要する
- 恋人だからと我慢を強いる
- 自分だけでパートナーを支えようとする
適応障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
無理に励ます
適応障害のパートナーを支えるときは、「頑張って」と無理に励ますのではなく、まずはパートナーのつらさを受け止めるようにしましょう。
適応障害のある人は、すでに十分頑張っているにもかかわらず、自分を責めていることがあります。
そのため、励ましがプレッシャーになることも少なくありません。
「無理しなくて大丈夫」や「話したくなったらいつでも聞く」というように、本人が安心して過ごせるような声かけを意識してみてください。
気持ちの持ち方の問題と考える
適応障害のパートナーを支えるときは、適応障害を本人の気持ちの持ち方や努力不足だけが原因だと思われないようにしましょう。
「もっと前向きに考えればいい」や「気にしなければ大丈夫」と言われると、本人はつらさを理解してもらえないと感じることがあります。
ストレスの感じ方には個人差があることを理解し、「今は何が一番つらいですか」と尋ねるなど、本人の気持ちに寄り添う姿勢を意識しましょう。
他人と比較する
適応障害のパートナーを支えるときは、「他の人はもっと頑張っている」といった比較はせず、パートナー自身の状態を基準に考えるようにしましょう。
同じ環境に置かれていても、ストレスの感じ方や心身への影響は人によって異なります。
そのため、他人と比べても問題の解決にはつながりません。
「前はできたのだから今もできるはず」と考えるのではなく、その日の体調や気分を確認しながら、無理なくできることを一緒に考えてみてください。
症状を本人の同意なく周囲に話す
適応障害のパートナーを支えるときは、適応障害について本人の同意を得ないまま家族や友人、職場などに伝えることは避けましょう。
精神的な不調に関する情報は、プライベートな内容です。
善意で周囲に理解を求めたつもりでも、本人にとっては「勝手に話された」と感じることがあります。
誰にどこまで伝えてよいのかを事前に確認し、本人が話してほしくない相手には共有しないなど、プライバシーを尊重しましょう。
何でも代わりにやってしまう
適応障害のパートナーを支えるときは、パートナーがつらそうなときも、本人の意思を確認せずに何でも代わりにやってしまわないようにしましょう。
必要以上に先回りすると、本人が「自分では何もできない」と感じてしまいます。
何が手伝えるかをすり合わせたうえで本人が自分でやりたいことは見守りながら、負担が大きい部分だけサポートするようにしてください。
連絡を強要する
適応障害のパートナーを支えるときは、返信が遅かったり、連絡が少なかったりしても返事を急かしたりすることは控えましょう。
適応障害の状態によっては、人とコミュニケーションを取ること自体が負担になり、短いメッセージに返信するだけでも大きなエネルギーが必要になることもあります。
お互いにとって無理のない連絡頻度や方法を事前に話し合っておきましょう。
恋人だからと我慢を強いる
適応障害のパートナーを支えるときは、「恋人なのだから分かってほしい」や「恋人なら会うべき」といった理由で、パートナーに無理させないようにしましょう。
適応障害の症状によっては、人と会うことや外出することが難しい時期もあり、本人が望んでいても思うように行動できないこともあります。
会うことが難しいときは電話やメッセージに切り替えるなど、その時々の状態に合わせて関係の築き方を調整してみてください。
自分だけでパートナーを支えようとする
適応障害のパートナーを支えるときは、「自分が恋人なのだから何とかしなければ」と考えず、必要に応じて周囲や専門家の力を借りるようにしましょう。
パートナーを大切に思うほど、症状の改善や生活、仕事の問題まで自分の責任だと感じてしまうことがあります。
自分自身が疲れ切ってしまわないように休む時間も確保し、必要な場合には本人と相談しながら医療機関や相談窓口などの専門的な支援につなげることを意識してください。
パートナー自身が疲れたときはどうする?

適応障害のパートナーを支えていると、支える側も疲れてしまうことがあります。
そこで、ここからは適応障害がある人のパートナー自身が疲れたときにやるべきことを3つ紹介します。
- 自分も疲れていることを認める
- ひとりで抱え込まない
- 「できること」と「できないこと」を決める
自分も疲れていることを認める
パートナーを支えることに疲れを感じたら、まずは「自分も頑張っている」と認めてあげましょう。
相手の方がつらいと考えるあまり、自分の疲れやストレスを我慢し続けると、心身の負担がさらに大きくなってしまいます。
「最近よく眠れているか」や「好きなことを楽しめているか」などを振り返りつつ、自分自身を休ませるようにしてください。
ひとりで抱え込まない
パートナーの不調を自分だけで解決しようとせず、信頼できる人や専門家に相談してみてください。
適応障害の症状や生活上の問題をすべてひとりで支えようとすると、精神的な負担が大きくなり、支える側まで疲れ切ってしまいます。
家族や友人などに相談したり、必要に応じて医療機関や相談窓口を利用したりするなど、本人のプライバシーにも配慮しながら、自分以外の支えを取り入れてください。
適応障害について気軽に相談できる友達をお探しの方は、こちらのコラムをご覧ください。
「できること」と「できないこと」を決める
パートナーのために何でもしてあげようとせず、自分ができることとできないことを整理しましょう。
恋人として支えられる範囲には限界があります。
相手の症状を治したり、仕事や生活上の問題をすべて解決したりする責任まで背負うと、自分自身の体調が悪化してしまいます。
「話を聞くことはできるけれど、仕事の問題を代わりに解決することはできない」など、自分の中で境界線を決め、無理な頼みには素直に対応が難しいことを伝えましょう。
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今回は、適応障害のあるパートナーと関係を続けていくうえでやってはいけないことについて解説しました。
適応障害のパートナーを支えるうえで重要なことは、何とかしてパートナーを元気にすることではありません。
本人の話を聞き、できることを確認しながら、無理のない距離感で恋愛関係を育みましょう。
そして、パートナー自身が疲れたときには、自分の心身を休ませることも忘れないでください。
また、適応障害などの障がいがあることで、「自分のことを理解してくれる人と出会えるだろうか」と不安になる方もいるでしょう。
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