うつ病の人が恋愛をする時に気を付けるポイント
2024/05/12/
厚生労働省によると、令和2年10月20日から22日の3日間における精神および行動の障害の内、うつ病を含む気分(感情)障害患者の総数は、外来が約91,400人、入院が約28,000人という結果になりました。
症状や程度はさまざまですが、私たちの身の回りにもうつ病と向き合っている方はたくさんいるでしょう。
うつ病だからといって恋愛してはならないわけではありません。
どのような人にも恋愛のチャンスは訪れます。
「うつ病だけど素敵なパートナーと出会いたい!」
「好きな人がうつ病になっているのですが、どう接していいか分かりません。」
本記事では、上記のような悩みを解消するためにうつ病の方が恋愛する時に気を付けるポイントについて解説します。
Contents
うつ病とは
WHO(世界保健機関:World Health Organization)によると、うつ病は女性より男性の方がなりやすく、全世界にいる成人の約5%が罹患する一般的な精神障害とされています。
脳内の神経伝達物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれているセロトニンや、興奮した時などに分泌されるノルアドレナリンの総量が低下すると、楽しい気持ちが減退したり、無気力となったりします。
厚生労働省が公表しているうつ病のサインは、以下のとおりです。
・悲しく憂鬱な気分が1日中続く
・これまで好きだったことに興味がわかない、何をしても楽しくない
・食欲が減る、あるいは増す
・眠れない、あるいは寝すぎる
・イライラする、怒りっぽくなる
・疲れやすく、何もやる気になれない
・自分に価値がないように思える
・集中力がなくなる、物事が決断できない
・死にたい、消えてしまいたい、いなければよかったと思う
日本では、うつ病に関するさまざまな問題を研究する学術団体「JSMD(日本うつ病学会:Japanese Society of Mood Disorders)」などを中心にうつ病の研究が進められています。
うつ病は、抗うつ薬や抗不安剤、カウンセリングなどの治療方法も確立されているので、気になる方は専門家に相談してみてください。
うつ病の主な要因
うつ病はどのようなことが原因で罹患するかご存じですか。
うつ病は、さまざまな出来事が原因で罹患しますが、主な要因は、以下の3つに分類されます。
1.社会的要因
2.心理的要因
3.生物学的要因
ここからは、それぞれの要因について解説します。
それぞれの要因について把握し、うつ病への理解を深めましょう。
社会的要因
近年は、テレワークの普及によって人と関わる機会が減少したり、SNS(Social networking service)の利用率が高まったことで誹謗中傷の危険にさらされたりするなど、社会的要因によりうつ病を罹患するケースが見られます。
厚生労働省や警察庁なども社会的要因に対して警鐘を鳴らしています。
技術の進歩により今後も便利になる一方で、うつ病を罹患する原因となる社会的要因も増えていくでしょう。
心理的要因
人間関係のトラブルや、環境の変化など心身への負荷が著しく高くなることで、ストレスが溜まることもうつ病を罹患する原因のひとつです。
親しい人に相談することで解消されることもありますが、トラウマになるできごとに巻き込まれたり、親族が死別したりして強いストレスを感じると、立ち直るまでに時間がかかることがあります。
代表的な心理的要因のひとつであるいじめについては、2013年にいじめを防止するための対策を総合的かつ効果的に推進する「いじめ防止対策推進法」が公布されるなどの対策が講じられています。
生物学的要因
うつ病の原因は、人間関係や環境などの外的要因が強いと考えている方も多いでしょう。
もちろん外的要因が原因であるケースが多く見られますが、内的要因も関連しています。
うつ病は、神経伝達物質のバランスや脳の機能に異常が生じると罹患する精神障害です。
そのため、脳の構造や神経伝達物質の生成機能などによってはうつ病になりやすい可能性があります。
多くの研究者によってうつ病の研究が勧められていますが、うつ病には遺伝的要因があるのではないかという理論も提唱されています。
恋愛におけるうつ病の人の特徴と気を付けるポイント
うつ病を罹患していても他の人と同じように恋愛したいという方は、たくさんいます。
また、パートナーが突然うつ病になってしまう可能性も少なくはありません。
ここからは、恋愛においてうつ病の人によく見られる特徴を3つ紹介します。
1.依存度が高い
2.性欲が減退する
3.会う機会が減ることがある
うつ病の人が恋愛する時に気を付けるポイントについても解説しているので、気になる方は参考にしてください。
依存度が高い
うつ病を罹患すると、虚無感や不安を緩和するために愛情や優しさを強く求める傾向があります。
恋愛の際も同様に、常にパートナーと過ごしたいと考えたり、パートナーから厳しい言葉を言われただけで極端に落ち込んだりするなど、依存度が高くなります。
うつ病の人と恋愛する場合は、愛情を明確に表現し、パートナーを不安にさせないことが重要です。
パートナーのことを好きであることを言葉にして伝えたり、こまめに連絡を取ったりしましょう。
また、うつ病のパートナーに併せて過度に自身のライフスタイルを変化させると、自分自身がストレスを貯めこんでしまう可能性があります。
パートナーと話し合って自身の都合を把握してもらいつつ、自分のペースを崩しすぎないようにしてください。
性欲が減退する
うつ病を罹患すると、ポジティブな感情を抱きにくくなるため、他のことへの興味関心が薄れる傾向があります。
恋愛においては、性欲も減退する可能性があります。
性交の回数が減ったり、デートしていても楽しそうではなかったりすることはうつ病が関連している場合があることを理解してください。
また、食欲がなくなったり、部屋が散らかったりするなど、うつ病が生活習慣に支障をきたしている可能性もあります。
パートナーの様子に気を配り、些細な変化も見逃さないようにしましょう。
会う機会が減ることがある
うつ病を罹患すると、自己肯定感が低下したり、孤独感に苛まれたりする傾向があります。
精神的負荷が大きくなると、引きこもりや人の視線に対して過敏になる「社交不安症」となります。
うつ病の人と恋愛する時は、急にデートや会う機会が減る場合があることを理解しましょう。
また、物事へのやる気が出なくなることで、メッセージや電話のやり取りも減る可能性があります。
無理に催促せず、様子を見ながら連絡しましょう。
うつ病に理解があるパートナーと出会いたい方には
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今回は、うつ病の方が恋愛する時に気を付けるポイントについて解説しました。
公共の福祉に反しない限り、どんな人でも自由に恋愛できます。
うつ病だからといって恋愛に否定的になるのではなく、うつ病について適切に理解し、正面から向き合えるようになりましょう。
どうしてもうつ病の影響で恋愛に対して前向きになれない方には、障がい者の出会いを応援するマッチングアプリ「IRODORI」がおすすめです。
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