うつ病になりやすい人の恋愛優先思考とは?
2024/05/12/
WHO(世界保健機関:World Health Organization)によると、うつ病は世界人口の約3.8%、成人の約5%が罹患している精神障害とされています。
症状や深刻度は、人によってさまざまですが、重度のうつ病を罹患すると、自殺に繋がる可能性があります。
うつ病になりやすいかどうかを見分けるポイントのひとつが恋愛への向き合い方です。
今回は、うつ病を罹患しやすいひとの特徴のひとつ「恋愛優先思考」を紹介します。
うつ病について知りたい方は、本記事を参考にしてください。
Contents
うつ病になりやすい恋愛優先思考とは
恋愛優先思考とは、恋愛中心に物事を考える状態です。
「恋愛脳」や「恋愛体質」とも言います。
恋愛優先思考の人には、以下のような特徴があります。
1.一目惚れしやすい
2.恋愛対象が変わりやすい
3.スキンシップが多い
4.コミュニケーション能力が高い
5.感情の起伏が激しい
6.見た目への意識が高い
7.束縛が激しい
恋愛を通じて恋愛ホルモンと呼ばれる「PEA(phenylethylamine)」や幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」などの神経伝達物質が出やすいため、美意識が高く、ポジティブに過ごせます。
一方で、恋愛を第一優先にするため、仕事や将来のことを疎かにすることもあるため、パートナーが恋愛優先思考の場合は、恋愛優先思考の特徴を把握しなければなりません。
恋愛優先思考は男女問わず存在していますが、比較的女性に多く見られます。
恋愛優先思考の原因
恋愛優先思考は、心理的要因や環境的要因などさまざまな原因が考えられます。
主な原因は、以下の3つです。
1.承認欲求が強い
2.ネガティブ思考が強い
3.恋愛に対する感受性が高い
ここからは、恋愛優先思考の原因について詳しく解説します。
承認欲求が強い
他人から認められたいという願望を「承認欲求」といいます。
人間は、愛情や肯定的な関係を求める傾向があります。
恋愛は、承認欲求を満たす手段のひとつです。
恋愛優先思考の人は、恋愛を通じて承認や愛情を得ることで、自己肯定感が高まり、心の安定や幸福感を得ようとします。
家族や友人などの身近な人との関係性が上手く構築できていない場合、パートナーに承認欲求を満たしてもらいたいという思考が他の人よりも強くなります。
ネガティブ思考が強い
過度の不安や自己否定からくるネガティブな感情も恋愛優先思考の原因のひとつです。
パートナーに対して過剰に期待や不安を感じると、パートナーのことばかり考えるようになるため、恋愛優先思考に陥りやすくなります。
また、仕事や人間関係などで上手くいかない場合、パートナーに自分のことを受け入れてもらうことで心の安定を求めようとすることも恋愛優先思考の要因です。
ネガティブ思考が強いと、感情の起伏が激しいため、仕事や私生活に支障をきたしやすくなります。
恋愛に対する感受性が高い
感情や情熱が強く、恋愛に対する感受性が高いことも恋愛優先思考の原因です。
男性に高い理想を求める「シンデレラコンプレックス」など、ロマンチックな恋愛への憧れが強い人などが当てはまります。
また、恋愛を通じてPEAやオキシトシンによる幸福感が忘れられないという人は、再びPEAやオキシトシンを分泌するために恋愛へ意識が向くようになります。
恋愛優先思考の人がうつ病になりやすい理由
うつ病の主な要因は、「社会的要因」、「心理的要因」、「生物学的要因」の3つです。
恋愛優先思考は、「心理的要因」と「生物学的要因」においてうつ病と関係があります。
うつ病は、過度なストレスの影響で発症する精神障害です。
失恋や死別などを経験すると、恋愛優先思考の人は通常の人よりも心理的なストレスが大きくなる傾向があるため、うつ病のリスクが高まります。
また、一般的にうつ病は心の病気であると思われがちですが、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が関係するため、脳の病気でもあります。
恋愛によって神経伝達物質のバランスが崩れやすくなることもうつ病を罹患する原因です。
うつ病で悩んだ時の相談先
うつ病は、自分だけでなく、パートナーや身近にいる人も罹患する可能性がある精神障害です。
うつ病の疑いがあったとしても、早急に適切な対策を講じることで、状況がよくなる可能性があります。
うつ病で悩んだときは、以下の5つの相談窓口に問い合わせてみてください。
・よりそいホットライン
・保健所
・精神保健福祉センター
・国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
・公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
よりそいホットライン
よりそいホットラインは、一般法人包摂サポートセンターが管轄している相談窓口です。
相談内容に応じて専門機関を紹介したり、支援者への橋渡しをサポートしたりします。
暮らしの困りごとやDV、同性愛など相談内容によって専門の窓口が設けられています。
自身の悩みに適した相談窓口を利用しましょう。
保健所
保健所は、地域保健対策の円滑な実施や推進を目的としている施設です。
うつ病をはじめとした疾病の予防や衛生の向上などに貢献しています。
専門家のサポートを受けながらうつ病について理解し、適切な治療やサポートを受けることが可能です。
また、無料で利用できるため、気軽に相談できます。
地域保健対策を推進するために制定された「地域保健法」に基づき、全国各地に設置されているので、近くの保健所を利用してみてください。
精神保健福祉センター
精神保健福祉センターは、精神保健の向上や精神障がい者のための福祉の増進を目指している機関です。
うつ病をはじめとした精神障がいに関する知識の普及や相談指導などを担っています。
保健所同様、地域保健法によって全国各地への設置が義務付けられているので、お近くの施設を利用してみてください。
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
NCNP(国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター)は、精神疾患や神経疾患、筋疾患、発達障害などを研究している機関です。
国内に複数の拠点があり、うつ病の罹患者や関係者の身体的、精神的、経済的負担などに配慮したサポートを提供しています。
X(旧:Twitter)でも活動報告や疾病に関する情報を発信しています。
気になる方はご覧ください。
公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会
公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会は、医療ソーシャルワーカーや医療社会事業の普及や発展を支援する機関です。
療養中の問題に対するサポートや在宅復帰に向けた支援などをしています。
サービスを利用するためには、会員登録が必要です。
興味がある方は、事前に登録しておきましょう。
また、オンラインメンタルヘルスケアサービス「KOKOROBO」なども運営しています。
公益社団法人 日本医療ソーシャルワーカー協会のサポートと併せて利用を検討してみてください。
うつ病が原因で恋愛に後ろ向きな方には
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今回は、恋愛優先思考の特徴や原因、うつ病になりやすい理由などについて解説しました。
恋愛は、心の安定や幸福感が生まれ、新たな経験や成長の機会が広がる一方、ストレスや対立が生じる可能性があります。
いろんな人との出会いを通じて自分に合った恋愛の形を模索しましょう。
また、うつ病が原因で恋愛に後ろ向きな方には、障がい者の出会いを応援するマッチングアプリ「IRODORI」がおすすめです。
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