統合失調症は、現実と非現実の区別がつきにくくなる精神障害です。
恋愛をはじめとした人間関係に影響をおよぼします。
その一方で、統合失調症のことを事前に恋人へ打ち明けておくことで、良好な関係を築けます。
本コラムでは、恋人に統合失調症のことを伝えるタイミングや、伝えた後も恋人と健全な関係を築く方法を解説します。
Contents
統合失調症とは?
統合失調症とは、現実と自己との境界が曖昧になり、思考や感情、行動に著しい障害が生じる精神障がいです。
日常生活や対人関係に深刻な支障をきたします。
発症は10代後半〜30代前半が多く、慢性的に経過することもあります。
統合失調症の症状には、以下のようなものがあります。
陽性症状
- 幻覚・幻聴:特に幻聴(誰かに話しかけられる、命令されるなど)
- 妄想:被害妄想(誰かに狙われている)、関係妄想(周囲の出来事が自分と関係あると感じる)など
- 思考の混乱:支離滅裂な会話になる
陰性症状
- 感情の平板化:喜怒哀楽の反応が乏しくなる
- 意欲の低下:何事にも無気力で興味が持てなくなる
- 社会的引きこもり:人との関わりを避けたくなる
類似した障害との違いは、以下のとおりです。
項目 | 統合失調症 | うつ病 | 双極性障害 | 自閉スペクトラム症 |
---|---|---|---|---|
主な症状 | 幻覚、妄想、思考の混乱、感情の平板化 | 抑うつ気分、興味喪失、疲労感、自己否定 | 躁状態(多弁、多動)と抑うつ状態の周期的変化 | 社会的コミュニケーションの困難、こだわり行動 |
発症時期 | 10代後半〜30代前半 | どの年齢でも発症可能 | 10代後半〜30代に多い | 幼少期に発現 |
病識(自分が病気と自覚) | 欠如していることが多い | あることが多い | 躁状態では欠如、抑うつ状態では自覚あり | 病識がない場合もある |
思考・認知 | 思考のまとまりがなくなる、妄想的になる | 思考が否定的になる | 躁状態では誇大的、抑うつ状態では否定的 | 論理的だが柔軟性に欠ける |
感情の表現 | 平板化、ぎこちない | 悲しみや無気力が強い | 躁:過剰な幸福感、抑うつ:無気力 | 感情表現が乏しい、場に合わない反応を示すことも |
社会的機能 | 著しく低下、引きこもることが多い | 低下するが、回復する場合もある | 状態によって上下する | 社会性の困難さが持続的に続く |
統合失調症について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
統合失調症について恋人に伝えるメリット
ここからは、統合失調症について恋人に伝えるメリットを3つ紹介します。
- 理解と共感を得られる
- 配慮を受けやすくなる
- 信頼関係が深まる
理解と共感を得られる
統合失調症について恋人に伝えることで、自分の症状や困難を理解してもらいやすくなります。
また、突然の言動や感情の変化も病気によるものだと理解してもらうことで、恋人は戸惑うことなく寄り添いやすくなります。
共感やサポートという形で関係を深めるためにも、統合失調症について打ち明けましょう。
配慮を受けやすくなる
統合失調症について恋人に伝えることで、自分がどのような場面で不安を感じやすいか、疲れやすいかなど、具体的なニーズを共有できます。
その結果、恋人は無理のない関わり方や適切な距離感を理解し、必要なときに休息を促すなどの配慮がしやすくなります。
また、症状への理解を深めることで、お互いが無理しない関係を築けるでしょう。
信頼関係が深まる
統合失調症について恋人に伝えることで、自分の弱さや悩みを正直に共有できる環境が生まれます。
そのため、恋人は安心感を持ち、互いに理解し合おうとする信頼関係が育まれます。
また、秘密を持たず本音で向き合うことで、より親密で深い絆が築けるでしょう。
統合失調症について恋人に伝えるベストタイミング
ここからは、統合失調症について恋人に伝えるベストタイミングを3つ紹介します。
- 交際し始めた直後
- 関係が安定しているとき
- 症状が安定しているとき
交際し始めた直後
交際し始めた直後に統合失調症について伝えることで、誤解やすれ違いを防げます。
また、早い段階で理解と信頼を築けるため、無理なく支え合う関係を築けるでしょう。
さらに、自分の症状や配慮が必要な点を知ってもらうことで、相手も適切に対応しやすくなります。
関係が安定しているとき
関係が安定してから統合失調症を伝えることで、相手に受け入れる余裕と理解が生まれやすくなります。
また、信頼関係が築かれているため、不安や誤解が減り、支え合う姿勢が強まるでしょう。
さらに、関係が安定しているときに話すことで、より深い絆と安心感を育めます。
症状が安定しているとき
症状が安定しているときに統合失調症を伝えると、相手に安心感を与えやすく、冷静に話を聞いてもらえます。
また、急な症状悪化時よりも誤解や不安を招きにくく、適切な理解と支援を受けられるでしょう。
さらに、症状が安定している時期は、信頼関係を築くうえでも最適です。
統合失調症について恋人に伝えるときのポイント
ここからは、統合失調症について恋人に伝えるときのポイントを4つ紹介します。
- 落ち着いた環境で話す
- 具体的に説明する
- 正直に伝える
- 恋人の反応も確認する
落ち着いた環境で話す
統合失調症について恋人に伝えるときは、落ち着いた環境で話しましょう。
落ち着いた環境で統合失調症について話すことで、互いに集中して話を聞きやすくなり、誤解や感情的なすれ違いを防げます。
また、静かな場所は安心感を生み、デリケートな話題でも落ち着いて伝えられます。
そのため、恋人も冷静に症状や自分の考えていることを理解できるでしょう。
具体的に説明する
統合失調症について恋人に伝えるときは、具体的に説明することを意識しましょう。
抽象的な説明では、イメージが湧きにくく、誤解を招きかねません。
統合失調症について具体的に説明することで、恋人は実際にどのような症状があり、どんな場面で困るのかを理解しやすくなります。
また、日常生活での具体例を交えて説明することで、適切なサポートや配慮が得やすくなります。
正直に伝える
統合失調症について恋人に伝えるときは、自分の考えていることを素直に伝えましょう。
統合失調症について恋人に正直に伝えることで、信頼関係を築きやすくなります。
また、病気の内容や困っていることを偽らずに話すことで、相手は本当の自分を理解しやすくなり、不安や誤解を減らせるでしょう。
恋人の反応も確認する
統合失調症について恋人に伝えるときは、恋人の反応を確認しましょう。
一方的に話すと、相手が戸惑っていても気づけず、誤解や距離が生まれます。
相手の反応を確認することで、気持ちや理解度を把握できるでしょう。
また、反応を丁寧に受け止めることで、対話を通じてお互いの安心感や信頼を深められます。
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今回は、恋人に統合失調症のことを伝えるタイミングや、伝えた後も恋人と健全な関係を築く方法を解説しました。
恋人に統合失調症を伝えることは、恋愛関係を築くうえで重要な第一歩です。
しかし、伝え方によっては関係を悪化させる可能性があります。
誠実かつ段階的に統合失調症のことを伝えましょう!
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