双極性障害では、気分が高揚する「躁状態」と気分が落ち込む「うつ状態」が交互に現れます。
双極性障害のうつ状態に陥ると、恋愛がつらいと感じることもあります。
そのようなときには、自分だけでなくパートナーのケアも必要です。
本コラムでは、双極性障害の人がパートナーにできることを解説します。
双極性障害の影響で恋愛に対して前向きになれない方は、本記事をきっかけに恋愛への第一歩を踏み出してみてください!
Contents
双極性障害とは?
双極性障害は、気分が極端に高揚する「躁状態」と、著しい落ち込みをともなう「うつ状態」が交互に現れる精神障害です。
DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)では、躁状態が少なくとも7日間続くか、入院が必要なほどの重症度な状態であると定義されています。
また、世界保健機関(World Health Organization:WHO)は、2019年時点で成人の約150人に1人(4,000万人、世界人口の0.53%)が双極性障害を発症したと報告しました。
とくに、青年期から若年成人期にかけて発症するケースが多く、男女ともにほぼ同程度の割合で見られます。
適切な治療を受けないと、再発や社会機能の低下を招くため、早期の診断と継続的なケアが求められます。
双極性障害についてさらに詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
気分の落ち込みが恋愛に与える影響とは?
双極性障害のうつ状態は、恋愛にも影響を及ぼします。
ここからは、双極性障害のうつ状態が恋愛に与える影響を5つ紹介します。
- 愛情表現が難しくなる
- パートナーから距離を置こうとする
- パートナーの言動へ過剰に反応する
- 頻繁に予定をドタキャンする
愛情表現が難しくなる
双極性障害のうつ状態により気分が落ち込むと、愛情を表現することが難しくなります。
一例として、感情が鈍くなり、「好き」や「大切」といった言葉が自然に出てこなくなります。
その結果、愛情表現が少なくなり、パートナーから愛情が冷めたと誤解することも少なくありません。
また、自分に自信が持てず、パートナーを愛することに対して罪悪感を持つこともあります。
パートナーから距離を置こうとする
双極性障害のうつ状態により気分が落ち込むと、自己肯定感も低下します。
それにより、自分が迷惑な存在であると感じ、パートナーから距離を置こうとする傾向が強まります。
また、自分がパートナーから愛される自信がなくなり、別れを切り出すことも少なくありません。
パートナーの言動へ過剰に反応する
双極性障害のうつ状態により気分が落ち込むと、パートナーの言動に過剰に反応してしまいます。
一例として、
「今日は忙しいからまた今度ね。」
「ちょっと疲れてるから、あまり話せない。」
というような何気ない一言で自分がパートナーから愛されていないと感じてしまいます。
とくに、パートナーへの依存性が高いほど本来なら気にしないような表情や態度にも、過敏に反応してしまいます。
そのため、健全な関係を築けないことも少なくありません。
頻繁に予定をドタキャンする
双極性障害のうつ状態により気分が落ち込むと、予定を頻繁にドタキャンすることも珍しくありません。
うつ状態になると、外出する気力が湧かず、体を動かすことすら困難に感じることがあります。
それにより、パートナーが自身のことを大切にしてくれないと誤解し、関係性が悪化します。
また、パートナーと会いたい気持ちはあるのに、どうしても動けないという葛藤により、パートナーに対して申し訳なさや罪悪感を強く感じることで、自分を責めてしまうでしょう。
その結果、体調を崩しやすくなったり、人と会いたがらなくなったりします。
双極性障害の人がうつ状態のときパートナーにできること
双極性障害の人がうつ状態を乗り越えるためには、パートナーの理解と協力が欠かせません。
ここからは、双極性障害の人がうつ状態のときパートナーにできることを4つ紹介します。
- 自分の気持ちを正直に伝える
- できることとできないことをはっきりさせる
- 会わなくても関係を保つ方法を提案する
- 感謝の気持ちを伝える
自分の気持ちを正直に伝える
双極性障害の人がうつ状態のときは、自分の気持ちを正直に伝えるようにしましょう。
感情を押し殺すと、自分自身の負荷が大きくなるだけでなく、パートナーに誤解や不安を与えます。
無理に明るく振舞うよりも、素直な気持ちを伝えることで、信頼が深まりやすくなるでしょう。
自分の口から伝えるのが難しい場合は、文字に起こしたり、第三者へ協力を求めましょう。
双極性障害のことを伝える際の判断基準や伝え方について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
できることとできないことをはっきりさせる
双極性障害の人がうつ状態のときは、できることとできないことをはっきりさせておきましょう。
曖昧なままだと、パートナーが過度に気遣ってしまうため、精神的・身体的に疲弊してしまいます。
また、過度にサポートしてもらうと、罪悪感が強まる恐れがあります。
あらかじめ伝えておくことで、無理のない支え合い方を一緒に考えられるでしょう。
会わなくても関係を保つ方法を提案する
双極性障害の人がうつ状態のときは、会わなくても関係を保つ方法を提案しておきましょう。
気分が沈んでいるときは、外出や対面のやりとりが負担になることがあります。
電話やメッセージなど、会えない時間にも自分の意志を伝えることで、信頼関係を維持できるでしょう。
LINEなどのメッセージアプリを利用するときは、スタンプなど簡単に返信できるツールもおすすめです。
感謝の気持ちを伝える
双極性障害の人がうつ状態のときは、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
謝罪は、お互いにネガティブな気持ちになることがあります。
一方で、感謝の言葉はパートナーの励みになり、関係を深めるコミュニケーション手段です。
感謝の気持ちを伝えることで、パートナーは自分の存在が認められていると感じます。
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今回は、双極性障害の人がパートナーにできることを解説しました。
双極性障害を持つ人が長続きする関係を築くためには、自分だけでなくパートナーの協力も必要です。
専門家の意見を取り入れつつ、ふたりで向き合いながら関係性を育んでください!
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