ADHD(注意欠如多動症:attention deficit hyperactivity disorder)は、注意力や集中力の維持が難しく、衝動的な行動が出やすい発達障がいです。
小学校入学前後に診断されることが多い発達障がいですが、大人になってから発覚するケースも珍しくありません。
ADHDは、仕事や日常生活だけでなく、恋愛にもさまざまな影響を及ぼします。
ADHDの人が恋愛していると見られる傾向の代表例がパートナーとのすれ違いです。
本コラムでは、ADHDの人が恋愛中に起こしやすいすれ違いやその防止法を解説します。
Contents
ADHDとは?
ADHD(注意欠如多動症:attention deficit hyperactivity disorder)は、主に注意力の持続や衝動のコントロールが難しい発達障がいです。
本人の努力や性格の問題ではなく、脳の働き方の特性や遺伝、飲酒やストレスなどに起因しているとされています。
ADHDの人は、以下のような症状が組み合わさって現れます。
- 不注意:集中力が続かず物事に気が散りやすい状態
- 多動性:じっとしていられず体を動かしたり話し続けたりする状態
- 衝動性:思いついたことをすぐ行動に移したくなる状態
ADHDは、子どもの頃に診断されることが多い発達障がいですが、大人になってから診断されるケースもあります。
ADHDについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
類似した障がいとの違いは、以下のとおりです。
ASD(自閉スペクトラム症)
主な特徴:コミュニケーションの困難、こだわりの強さ、感覚過敏など
ADHDとの違い:ADHDは注意や衝動の問題が中心。ASDは対人関係やこだわりに課題が強く出る。
LD(学習障がい)
主な特徴:読み書き・計算など学習の一部が極端に苦手
ADHDとの違い:ADHDは注意・集中の問題が全般的に影響するが、LDは特定の学習分野に限られる。
不安障がい
主な特徴:強い不安や心配によって行動や集中に影響が出る
ADHDとの違い:ADHDは生まれつきの脳機能による特性であり、不安障がいは心理的要因によるもの。
ADHDの人が恋愛中に起こしやすいすれ違い
ADHDの人が恋愛していると、パートナーとすれ違いを起こすことがあります。
ここからは、ADHDの人が恋愛中に起こしやすいすれ違いを4つのケースにわけて紹介します。
- 連絡頻度
- 感情表現
- 特別な日への意識
- 会話
連絡頻度
ADHDの人は、連絡頻度についてパートナーとすれ違うことがあります。
ADHDがあると、返信しようと思っても他のことに意識が移ってしまい、そのまま忘れてしまうことも少なくありません。
そのような連絡頻度の少なさは、パートナーからすると無視されていると感じてしまい、不安や不満が募る原因になります。
一方で、本人には悪気がないことが多く、後になって気づいて自己嫌悪に陥ることもあります。
感情表現
ADHDの人は、感情表現の仕方でパートナーとすれ違うことがあります。
ADHDがあると、感情の起伏が激しく、突然怒ったり、涙を流したりすることがあります。
そのような激しい感情の変化により、パートナーが驚くことも少なくありません。
また、うれしい気持ちを過剰に表現して距離を縮めすぎてしまうこともあります。
その結果、パートナーが振り回されていると感じ、精神的に疲弊してしまうでしょう。
特別な日への意識
特別な日への意識が薄れやすいことも、ADHDの人が恋愛で起こしやすいすれ違いのひとつです。
一例として、記念日や誕生日などの大切な日をうっかり忘れてしまうことがあります。
また、予定を覚えていたとしても、当日に他のことに気を取られて抜けてしまうこともあります。
このように、特別な日への関心が薄いことにより、パートナーに悲しい思いをさせてしまうことも少なくありません。
会話
ADHDの人は、会話の中ですれ違いが起こりやすい傾向があります。
一例として、話の途中で別のことに気を取られてしまい、最後まで聞けないことがよくあります。
また、パートナーの言葉をさえぎって自分の話を始めてしまうことも少なくありません。
本人には悪意がないとしても、パートナーは自分の話を聞いてくれていないと感じてしまい、信頼関係にひびが入ります。
ADHDによるすれ違いを防ぐためにやるべきこと
ADHDによるすれ違いは、自身やパートナーが行動を見直すことで改善できます。
ここからは、ADHDによるすれ違いを防ぐためにやるべきことを4つ紹介します。
- ADHDへの理解を深める
- こまめにコミュニケーションを取る
- 感情のコントロール方法を身につける
- カレンダーアプリやリマインダーなどを活用する
ADHDへの理解を深める
ADHDによるすれ違いを防ぐためには、まず特性への理解を深めましょう。
「だらしない」、「わざとやっている」といった誤解が、関係を悪化させる大きな原因になります。
ADHDは脳の機能の違いからくる特性であり、本人の意思や性格の問題ではありません。
症状の背景を知ることで、パートナーの行動に対して必要以上に感情的になることが減ります。
こまめにコミュニケーションを取る
ADHDによるすれ違いを防ぐためには、こまめにコミュニケーションを取りましょう。
連絡が途絶えると誤解や不安が生まれやすく、関係に悪影響を与えかねません。
小さなことでも伝え合うことで、互いの気持ちや状況を理解しやすくなります。
また、自分の考えを素直に伝えることで、感情のすれ違いも減り、信頼関係が強まります。
感情のコントロール方法を身につける
ADHDによるすれ違いを防ぐためには、感情のコントロール方法を身につけましょう。
衝動的な怒りや不安が原因で、パートナーを傷つけるような言動を繰り返してしまうことは少なくありません。
感情を上手に整理することで、冷静に話し合う機会が増え、誤解が減ります。
また、感情をコントロールすることで、自分自身のストレスも軽減され、安定した生活を送れます。
気分が落ち込んだときの対処法について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
カレンダーアプリやリマインダーなどを活用する
ADHDによるすれ違いを防ぐためには、カレンダーアプリやリマインダーを活用しましょう。
ADHDがあると、時間管理に対して苦手意識を持ちやすくなります。
カレンダーアプリやリマインダーなどのツールを使うことで、約束や記念日を忘れにくくなるでしょう。
また、視覚的に予定を確認できるため、パートナーへの配慮が伝わり、信頼関係が深まります。
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今回は、ADHDの人が恋愛中に起こしやすいすれ違いやその防止法を解説しました。
ADHDの影響で、思い通りにならなかったり、ストレスが溜まったりすることも少なくないでしょう。
恋愛においてもADHDの影響が見られます。
しかし、ADHDがあるからといって、恋愛できないわけではありません。
自身の症状について理解を深めつつ、工夫を凝らすことで、パートナーとの信頼関係を育めます。
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