不安障がいとは、過剰な不安や恐怖によって日常生活に支障をきたす精神障がいです。
不安障がい特有の不安や恐怖は、恋愛にも影響を及ぼします。
不安障がいの程度によっては、恋愛したくてもパートナーと心理的距離を縮められなかったり、依存しすぎたりすることも少なくありません。
そのため、適切な距離感を保つことは、不安障がいを持つ人が恋愛を成功させるうえで欠かせない要因とされています。
本コラムでは、不安障がいを持つ人の恋愛で「距離感」が重要とされている理由について解説します。
Contents
不安障がいとは
不安障がいは、過剰な心配や恐れが日常生活に支障をきたす精神障がいです。
人前で話すことや外出などに強い不安を感じ、行動が制限されることもあります。
本人にとっては根拠のある不安障がいの不安は、周囲からは過剰に見えることが少なくありません。
また、不安障がいの不安は、長期間持続することもあります。
不安障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
他の障がいとは、以下のような点で異なります。
強迫性障がい(OCD)
自分でも「これは必要ないな」と分かっていても、どうしても特定の行動を繰り返してしまう状態です。他の不安障がいと比べると、考えよりも行動面が目立ち、特定のルーティンや確認行為などの強迫行動が特徴的です。
社交不安障がい
人前で恥ずかしい思いをしたり、否定的に評価されることへの強い恐れがある状態です。不安障がいの一種ですが、特に「人との関わり」の場面に限って不安が強くなる点が特徴です。
パニック障がい
突然、激しい不安や恐怖の発作(パニック発作)が起こる状態です。この発作が予期せず襲ってくることが特徴で、「また発作が起きるのでは」という不安自体が日常生活に影響を与えることが、一般的な不安障がいとの違いです。
全般性不安障がい
特定の状況だけでなく、日常生活のさまざまな場面で持続的な心配や不安を感じる状態です。他の不安障がいと違って、不安の対象が限定されておらず、いつも何かしら心配事があるという漠然とした不安が続きます。
PTSD(心的外傷後ストレス障がい)
命の危険を感じるような出来事や強いショックを体験した後、その記憶が繰り返し思い出され、強い不安や恐怖を感じる状態です。トラウマとなった出来事が明確な引き金となり、それに関連した不安症状が現れる点が特徴的です。
不安障がいを持つ人が恋愛で適切な距離感を保てない理由
不安障がいがあると、パートナーと適切な距離感を保てないことがあります。
ここからは、不安障がいを持つ人が恋愛で適切な距離感を保てない理由を4つ紹介します。
- パートナーの言動に対して過剰に反応してしまう
- 依存性が高い
- 感情の起伏が不安定
- 感情表現が苦手
パートナーの言動に対して過剰に反応してしまう
不安障がいを持つ人は、パートナーの言動に対して過剰に反応してしまうことがあるため、恋愛で適切な距離感を保てないことがあります。
一例として、パートナーのちょっとした返信の遅れや態度の変化を「嫌われたのでは」と受け取ってしまうことがあります。
その結果、安心を求めて過度に連絡を取ったり、不安から感情的に問い詰めてしまうことも少なくありません。
パートナーの自由な時間を奪い続けると、パートナーが疲弊してしまい、健全な関係性が保てなくなります。
依存性が高い
不安障がいを持つ人は、依存性が高くなりやすいため、恋愛で適切な距離感を保てないことがあります。
一例として、パートナーに安心や安定を強く求めるあまり、過剰に連絡を取ったり、相手の行動を過度に気にしたりします。
また、パートナーに依存しすぎるあまり、自分の気持ちよりも相手の反応に振り回されてしまうことも少なくありません。
このように、一人でいると不安という心理がパートナーとの関係に悪影響を及ぼします。
感情の起伏が不安定
不安障がいを持つ人は、感情の起伏が不安定なため、恋愛で適切な距離感を保てないことがあります。
一例として、些細なできごとでも強い不安や怒り、悲しみに襲われることがあり、相手の反応に一喜一憂してしまいます。
また、感情が高ぶったときに冷静な判断ができず、衝動的な言動をとってしまうことも少なくありません。
そのため、パートナーとの間に摩擦や誤解が生じやすくなってしまいます。
感情表現が苦手
不安障がいを持つ人は、感情表現が苦手なため、恋愛で適切な距離感を保てないことがあります。
一例として、不安や不満をうまく言葉にできず、黙って我慢してしまうことで、パートナーに気持ちが伝わらず、誤解やすれ違いが生じてしまいます。
また、本当はもっと近づきたいのに、自分の感情を表現できず、距離をとりすぎてしまうことも少なくありません。
このような感情表現の苦手意識により、恋愛関係が育めなくなります。
不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためのポイント
不安障がいを持つ人でも自身の言動を見直すことで、パートナーと適切な距離感を保てます。
ここからは、不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためのポイントを4つ紹介します。
- 自身の症状を客観的に把握する
- パートナーと認識を合わせる
- 自分の症状を否定しない
- 自分の時間を大切にする
自身の症状を客観的に把握する
不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためには、自身の症状を客観的に把握しましょう。
自分がどのような状況で不安を強く感じるのかを把握することで、無意識の行動パターンに気づけます。
また、自己理解を深めることで、自分の感情をパートナーに説明しやすくなります。
パートナーと認識を合わせる
不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためには、パートナーと認識を合わせましょう。
お互いの不安や安心のポイントを共有することで、無理のない関係性をつくりやすくなります。
また、パートナーも不安障がいの特性を理解することで、配慮しやすくなります。
不安障がいの伝え方について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
自分の症状を否定しない
不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためには、自分の症状を否定しないようにしましょう。
不安を抱える自分を否定し、無理やり改善しようとすると、心が疲れ、距離感を見失いやすくなります。
症状を受け入れることで、自分にとって何が安心で、何が負担かを冷静に見極められるようになります。
また、自分を認める姿勢があると、相手にも正直な気持ちを伝えやすくなるでしょう。
自分の時間を大切にする
不安障がいを持つ人が適切な距離感を築くためには、自分の時間を大切にしましょう。
パートナーに気持ちが傾きすぎると、依存や不安が強まり、関係のバランスが崩れてしまいます。
一人の時間を持つことで、感情を整理したり、不安と向き合う余裕が生まれるでしょう。
また、相手に頼りすぎずに過ごす力を身につけることで、自立した関係を築けるようになります。
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今回は、不安障がいを持つ人の恋愛で「距離感」が重要とされている理由について解説しました。
不安障がいの人がパートナーと健全な関係を育むためには、適切な距離感が求められます。
しかし、自分だけでは距離感を図ることが難しいでしょう。
そのようなときは、パートナーと認識を合わせたり、自分のことを理解している第三者へ相談してください。
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