コラム

ASD(自閉スペクトラム症)の恋愛傾向や恋愛のコツ

2024/07/02/

ASD(自閉スペクトラム症)が原因で仕事や学業、プライベートがうまくいかなかった経験はありませんか?

ASDは、発達障がいのひとつで、幼少期だけでなく、就学期以降にも診断を受ける可能性があります。

恋愛においてもASDに悩まされたという方は少なくないでしょう。

本記事では、ASD罹患者の恋愛における傾向や恋愛のコツなどを紹介します。

本稿を通じて、ASD罹患者の方が恋愛に対して前向きになれれば幸いです。

ASDとは

ASD(自閉スペクトラム症)とは、社会的なコミュニケーションの困難さや特定の行動への強いこだわりなど、多様な障がい特性を持つ発達障がいです。

社会的関係の持ちづらさ、コミュニケーションの困難、特徴的な行動、興味の狭さ、変化への不安、感覚の過敏さと鈍さなどの症状が見られます。

日本自閉症協会によると、ASDは人口の2.5%から5%が罹患しているとされています。

以前は、ASD罹患者の男女比が4:1と、男性に多い発達障がいとされていました。

しかし、近年では女性のASDも注目されています。

ASDの特性により、日常生活や社会生活で困難を感じることがあります。

1943年にレオ・カナーが「早期乳幼児自閉症」として発表し、1944年にはハンス・アスペルガーが「アスペルガー症候群」についての論文を発表しました。

2013年のDSM-5以降、自閉スペクトラム症として一括して表現されるようになりました。

ASDの原因は、正確には解明されていません。

一般的には、遺伝など多くの要因が関与しているとされています。

ASDの罹患者は、生まれつき脳の中枢神経系に特性があるため、個々にできることとできないことにばらつきがあります。

ASD罹患者の恋愛傾向

ASD罹患者の恋愛傾向を知ることは、相互理解と信頼関係を築くために欠かせません。

ASDの、適切なコミュニケーションやサポートが可能になり、関係がより健全で持続的になります。

1.配慮が欠けることがある

2.パートナーに依存する

3.パートナーの言葉に対して敏感に反応する

4.拘りや興味が限定的

5.一人の時間を求めることがある

障がいのひとつであるうつ病の恋愛傾向について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

▶︎うつ病になりやすい人の恋愛優先思考とは? | 障がい者の友活・恋活・婚活アプリ「IRODORI」

配慮が欠けることがある

ASD罹患者は、恋愛において相手の気持ちへの配慮が欠ける傾向があります。

これは、非言語的なサインを読み取る能力が低かったり、相手の感情を理解するのが難しかったりするためです。

配慮が欠けることで、相手の気持ちを無視しているように見えたり、誤解を招いたりすることがあります。

また、直接的で率直なコミュニケーションを好むため、相手に対して配慮を欠いて発言してしまうこともあります。

これにより、相手が傷ついたり、関係がぎくしゃくすることがあるでしょう。

パートナーに依存する

ASD罹患者は、恋愛において依存度が高い傾向があります。

パートナーに依存するのは、ASD罹患者が安心感や安定感を得るために、特定のパートナーに強く依存するためです。

ASD罹患者は、ルーティンや予測可能な状況を好むため、パートナーに対して過度に依存し、過度の安心感を求めることがあります。

この依存度の高さが、相手に対して圧力をかけたり、パートナーの自由を制限したりすることにつながる場合もあります。

パートナーの言葉に対して敏感に反応する

ASD罹患者は、恋愛においてパートナーの言葉へ過剰に反応する傾向があります。

ASD罹患者は、言葉を文字通りに受け取ることが多く、冗談や皮肉、曖昧な表現を理解するのが難しいことがあります。

そのため、パートナーの発言に対して過敏に反応し、誤解や過剰なストレスを感じてしまうでしょう。

この過剰な反応は、パートナーとのコミュニケーションにおいて摩擦を生み、関係に緊張をもたらすことも少なくありません。

拘りや興味が限定的

ASD罹患者は、恋愛において拘りや興味が限定的な傾向があります。

ASD罹患者は、特定の分野や活動に強い興味を持ち、他のことには関心を示さないことがあります。

これにより、パートナーと共有できる話題や活動が限られるでしょう。

また、ASD罹患者は趣味や日常のルーティンに強く固執するため、パートナーの興味や希望に柔軟に対応するのが難しいことがあります。

このような限定的な興味が、関係において一方通行のコミュニケーションや活動の偏りを生み、互いの理解や共感を妨げます。

一人の時間を求めることがある

ASD罹患者は、恋愛において一人の時間を強く求める傾向があります。

ASD罹患者は、刺激や社交に対する感受性が高く、他人と過ごす時間がストレスになることがあります。

そのため、一人の時間を確保し、気分をリフレッシュしなければなりません。

他の人との関わりを避けようとする傾向が、パートナーに対して距離を置いているように見えたり、冷たい印象を与えたりすることがあります。

ASD罹患者における恋愛のコツ

ASD罹患者は、恋愛を成就させるためにどのように努力すべきでしょうか。

ここからは、ASD罹患者における恋愛のコツを3つ紹介します。

1.自分の症状を理解する

2.パートナーに打ち明ける

3.第三者の意見を聞く

パートナーがASDなどの発達障がいという方は、こちらのコラムをご覧ください。

▶︎精神障がい者への接し方と上手な関わり方 | 障がい者の友活・恋活・婚活アプリ「IRODORI」

自分の症状を理解する

ASD罹患者における恋愛のコツは、自己理解を深めることが重要です。

自分の症状や考えを理解できないと、異性へどのようにアプローチすべきかが明確になりません。

自己理解を深めることで、自分の特性やニーズを明確に把握し、パートナーにそれを伝えられます。

また、自分の感情や反応を知ることで、トラブルを未然に防ぎ、より良いコミュニケーションが可能になります。

自己理解を深めることは、健全で満足のいく恋愛関係を築くための第一歩となるでしょう。

パートナーに打ち明ける

障がいのことをパートナーへ打ち明けることは、ASD罹患者の恋愛に有効です。

近年は、ウェブサイトやSNSなどで気軽にASD関連の情報を収集できます。

しかし、ASDの症状は個人差があるため、インターネットの情報がすべてあてはまるわけではありません。

自分のASDの特性や困難を正直に伝えることで、パートナーは理解しやすくなり、適切なサポートができます。

また、オープンに話すことで、パートナーとの信頼関係が深まり、お互いのニーズや期待に応じた関係を築けます。

打ち明ける勇気が、健全で支え合える恋愛を実現する鍵となるでしょう。

第三者の意見を聞く

第三者からの客観的な意見を取り入れることは、ASD罹患者の恋愛に有効です。

恋愛関係において、自分やパートナーの行動や反応を客観的に見ることは難しいでしょう。

当事者同士だと視野が限定されてしまうため、お互いの意見が反発しあってわだかまりが生じる可能性があります。

信頼できる友人やカウンセラーなど、第三者の意見を求めることで、新たな視点や解決策を得られます。

とくに、ASDの特性からくるコミュニケーションの困難や誤解を解消するために、見識のある第三者のフィードバックは非常に役立つでしょう。

無料で利用できる専門機関もあるので、積極的に利用してみてください。

ASDが原因で恋愛についてお悩みの方にはIRODORIがおすすめ

今回は、ASD罹患者の恋愛における傾向や恋愛のコツなどを紹介しました。

ASD罹患者にとって恋愛は、社会的スキルの向上や自己理解を深める機会となり、心の安定や充実感を得る重要な経験です。

恋愛は、幸福感を高め、社会適応力を育む一助となります。

ASDが原因で恋愛できなかった方は、本稿をきっかけに勇気を出してみませんか?

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