コラム

精神疾患の種類やそれぞれの症状、特徴について

2024/10/03/

厚生労働省によると、日本における精神疾患を持つ患者の総数は、2002年には258.4万人、2017年時点で419.3万人いるとされています。

年々患者数が増加している精神疾患ですが、種類によって症状が異なることをご存じですか?

本記事では、精神疾患の種類やそれぞれの症状・特徴を紹介します。

精神疾患とは

精神疾患とは、認知、感情、行動、または社会的機能における著しい障がいや変化を伴い、日常生活に支障をきたす状態です。

精神障がいと混同するかもしれませんが、精神疾患は医学的に診断される心理的または行動的な障がいを指し、精神障がいは日常生活における機能障がいや社会的な適応の難しさを含めたより広範な概念とされています。

精神障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

精神疾患は、遺伝的要因、脳の化学的不均衡、生活環境、幼少期のトラウマ、ストレス、身体的健康状態などが複雑に絡み合っているとされています。

複数の要因が相互に作用し、脳の機能に影響を与えることで、個人の思考や感情、行動に変化を引き起こします。

精神疾患の種類

ここからは、代表的な精神疾患を7つ紹介します。

  1. うつ病
  2. 双極性障がい
  3. 統合失調症
  4. 発達障がい
  5. 適応障がい
  6. パーソナリティ障がい
  7. 不安障がい
  8. うつ病

うつ病とは、持続的な抑うつ気分や興味・喜びの喪失が特徴的な精神疾患です。

主な症状として、

  • 長期間続く悲しみや絶望感
  • 無価値感
  • エネルギーの低下
  • 疲労感
  • 集中力の低下
  • 食欲や体重の変化
  • 不眠や過眠
  • 絶え間ない罪悪感
  • 死や自殺についての思考

などが挙げられます。

うつ病は、遺伝的要因や脳内の神経伝達物質の不均衡、ストレスフルな出来事(失業や離婚、喪失など)、幼少期のトラウマ、身体疾患など、さまざまな要因が組み合わさっています。

うつ病について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

双極性障がい

双極性障がいとは、気分の極端な変動を特徴とする精神疾患です。

躁状態(気分が異常に高揚し、エネルギッシュで、過度に自信に満ちた状態)と、抑うつ状態(深い悲しみや無気力、絶望感など)が交互に現れる精神疾患で、躁状態によりⅠ型とⅡ型に分類されます。

以前は「躁うつ病」とも呼ばれていました。

双極性障がいは、遺伝的要因や脳内の神経伝達物質の異常、環境的要因などが複雑に組み合わさっています。

双極性障がいについて詳しく知りたい方は、コラムをご覧ください。

統合失調症

統合失調症とは、現実と自分の認識が著しくずれ、思考、感情、行動に深刻な影響を及ぼす精神疾患です。

10代後半から30代にかけて発症し、遺伝的要因や脳内の神経伝達物質の異常、ストレスなどの環境要因が発症の一因とされています。

主な症状は、

  • 幻覚(特に幻聴)
  • 妄想(根拠のない信念や考え)
  • 思考の混乱
  • 感情の平坦化
  • 社会的な引きこもり

などです。

統合失調症の症状は、「陽性症状」(異常な認知や行動)と「陰性症状」(感情の乏しさや意欲の低下)に分類されており、米国精神医学会(APA:American Psychiatric Association)が出版している「DSM-5」や世界保健機関(WHO:World Health Organization)が公表している「ICD-10」などの診断基準に基づいて診断されます。

統合失調症について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

発達障がい

発達障がいとは、脳の機能の一部に偏りや特性があり、その影響で社会生活や学習、対人関係に困難を生じる精神疾患です。

代表的な発達障がいには、注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)などがあります。

注意欠如・多動症や自閉スペクトラム症について詳しく知りたい方は、コラムをご覧ください。



一般的に、発達障がいは幼少期に発見されますが、大人になってから気づかれることもあります。

発達障がいの原因は明確ではありませんが、遺伝的要因や脳の発達に関わる要因が関係しているとされています。

適応障がい

適応障がいとは、特定のストレス要因に対して適切に対処できず、心理的な症状や行動の問題が現れる精神疾患です。

重大な生活の変化や対人関係のトラブル、職場や学校でのストレスなど、日常生活における困難な状況に直面したときに発症しやすいとされています。

主な症状には、

  • 抑うつ気分
  • 不安感
  • 過度の心配
  • 無気力
  • 怒りの爆発

などがあります。

適応障がいの症状は一過性のものです。

そのため、ストレス要因からの回避や支援を受けることで、比較的短期間で改善します。

適応障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

パーソナリティ障がい

パーソナリティ障がいとは、個人の考え方、感情、行動パターンが長期にわたり、文化や社会的期待に大きく逸脱し、そのために対人関係や社会生活において著しい問題を引き起こす精神疾患です。

青年期または成人期初期に現れ、持続的であることが診断の条件とされています。

パーソナリティ障がいには10種類があり、大きく分けて「A群(奇異・風変わり)」「B群(劇場型・感情的)」「C群(不安・恐怖)」の3つのクラスターに分類されます。

パーソナリティ障がいは、患者自身が問題を認識することが難しいため、治療が長期化することも少なくありません。

パーソナリティ障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

不安障がい

不安障がいは、過度な不安や心配が日常生活に影響を及ぼす精神疾患です。

通常の緊張感とは異なり、持続的で過剰な不安を抱えることで、身体的な症状や心理的な苦痛が伴います。

不安障害には、激しい不安発作が繰り返される「パニック障がい」、人前での恥や評価への恐怖から、対人関係を避ける「社会不安障がい」、無意味と知りつつ繰り返す行為や思考に悩まされる「強迫性障がい」、さまざまな事柄に対して過度の不安や心配が持続する「全般性不安障がい」などがあります。

不安障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

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今回は、精神疾患の種類やそれぞれの症状・特徴を紹介しました。

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