【家族編】精神障害を持つ方とどのように接したらいい?
2024/12/03/
精神障害は、自分だけでなく家族が発症する場合があります。
精神障害を持つ家族への接し方を考えることは、本人の回復や安定を支え、家族関係を良好に保つことにつながるでしょう。
そこで、本記事では精神障害を持つ家族との接し方を紹介します。
Contents
家族が精神障害を持っていることがわかるサイン【7つ】
精神障害とは、思考や感情、行動に影響を及ぼし、日常生活に支障をきたす状態のことです。
うつ病や統合失調症、不安障害など様々な種類があり、個々の症状や程度は人によって異なります。
また、精神障害は、自分だけでなく家族が発症する可能性も少なくありません。
ここからは、家族が精神障害を持っていることがわかるサインを7つ紹介します。
- 感情の変化が激しい
- 引きこもりがちになる
- 興味や意欲がなくなる
- 集中力が低下する
- 睡眠に異常がある
- 食欲が急激に変化する
- 依存性が高まる
感情の変化が激しい
感情の変化が激しいことは、家族が精神障害を抱えている可能性を示すサインのひとつです。
精神障害では、ストレスや環境の変化により感情のコントロールが難しく、突発的な喜びや怒り、不安、落ち込みが現れやすくなります。
また、これが日常生活や対人関係に支障をきたすような場合は、精神的な不調が進行している可能性も考えられます。
引きこもりがちになる
家族が引きこもりがちになったら、精神障害を抱えている可能性があります。
精神障害の中には、不安や抑うつなどにより人との交流や外出に対する意欲が低下し、自宅にこもりがちになる障害もあります。
とくに、以前は外出を楽しんでいたり、積極的に活動していた人が急に引きこもりがちになる場合、心の不調が関係している可能性が高いでしょう。
興味や意欲がなくなる
興味や意欲がなくなることも、家族が精神障害を抱えている可能性があるサインのひとつです。
うつ病などの症状では、日常生活の中で喜びを感じにくくなったり、以前楽しんでいた趣味や活動に対する意欲が失われたりすることがあります。
このような変化が長期間続く場合、単なる疲れや気分の変動ではなく、精神的な不調が原因であると考えられます。
上記以外のうつ病の症状について知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
集中力が低下する
家族が精神障害を抱えている可能性を示すサインのひとつが、集中力の低下です。
精神的な不調、とくにうつ病や不安障害の症状として、物事に集中できない、気が散りやすいといった状態が現れることがあります。
日常生活やにおいてミスが増えたり、家事がはかどらなくなったりすることが続く場合、単なる疲労や気分の一時的な影響ではなく、精神的な健康問題が潜んでいる可能性があるので注意しましょう。
睡眠に異常がある
うつ病や不安障害、双極性障害などの精神障害では、寝つきが悪くなる、夜中に目が覚めてしまう、過剰に眠ってしまうといった睡眠の変化がしばしば見られます。
睡眠不足や過剰睡眠が続くと心の負担が増し、症状が悪化することもあります。
睡眠について違和感を感じる場合は、精神障害の可能性を考えましょう。
不安障害や双極性障害について詳しく知りたい方は、コラムをご覧ください。
食欲が急激に変化する
精神障害を持つと、食欲が著しく低下して食事をとらなくなったり、逆に過剰に食べてしまったりすることがあります。
食欲の急激な変化は、感情や思考の変化が体に影響を及ぼしているためであると考えられています。
そのままにしておくと、心の不調が身体的な変化として現れるでしょう。
依存性が高まる
不安や抑うつ状態が強くなると、一人で物事に対処する自信が低下し、安心を得るために家族や友人に過剰に頼る傾向があります。
また、アルコールや薬物への依存が高まるケースもあり、これも精神的な負担を和らげるための行動と考えられます。
依存性が強まることで、日常生活や人間関係に支障が生じやすくなり、さらなる精神的な悪化を招くため、注意しましょう。
精神障害を持つ家族への接し方【7つ】
精神障害を持つ家族への接し方を理解することは、信頼関係を築き、相手の心身の安定を支えるために欠かせません。
そこで、ここからは精神障害をもつ家族と接するときのポイントを7つ紹介します。
- 精神障害への理解を深める
- 話をじっくり聞く
- 精神障害へ共感を持って接する
- 過剰な励ましやアドバイスを控える
- サポート体制を整える
- 家族自身もケアを忘れない
- 専門家へ相談する
精神障がいを持つ方の共通の接し方について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
精神障害への理解を深める
精神障害を持つ家族と接する際に、その障害への理解を深めることは、適切なサポートと共感的なコミュニケーションを可能にすることにつながります。
精神障害の症状や影響は、個々に異なり、誤解や偏見が原因で不必要なストレスや対立が生じます。
精神障害への理解を深めることで、精神障害による行動や感情の変化を正しく受け止め、適切な対応や配慮が可能になるでしょう。
話をじっくり聞く
精神障害を持つ家族の話をじっくり聞くことは、信頼関係を築き、安心感を提供するために必要です。
精神障害を持つ人は、自分の気持ちや悩みを他者に伝えるのが難しく、焦ったり無視されたりすると、孤独や不安が強まります。
じっくりと話を聞く姿勢を持つことで、家族はその人の本当の気持ちを理解でき、適切なサポートがしやすくなります。
また、話を聞くことで、本人が自分の感情を整理しやすくなり、回復や安定に向かう力を育てやすくなるでしょう。
精神障害へ共感を持って接する
共感を持って精神障害を持つ家族と接することは、安心感や理解を示すことにつながります。
共感的な姿勢を示すと、本人は自分が受け入れられていると感じやすくなり、信頼関係が深まるでしょう。
また、精神障害の影響で感じる孤独や不安が和らぐことで、家族との関係がポジティブなものになり、治療や回復にも良い影響を与えます。
さらに、共感を持つことにより、支援する側も相手の気持ちに寄り添った適切な対応がしやすくなり、本人の自信や自己肯定感の向上にもつながります。
過剰な励ましやアドバイスを控える
精神障害を持つ家族に接する際は、過剰な励ましやアドバイスを控えてください。
励ましや助言が多すぎると、本人にとっては自分が理解されていないと感じることがあり、かえってプレッシャーや負担に繋がります。
とくに、精神障害の影響で自信を失っていると、励ましは逆効果になりやすく、「自分の気持ちや状況が理解されていない」と感じさせてしまうでしょう。
穏やかに寄り添い、相手の気持ちに共感しながら、本人のペースを尊重することで、安心感を持たせられます。
サポート体制を整える
精神障害を持つ家族と接する際に、サポート体制を整えることは、本人と家族双方の負担を軽減し、安定した生活を支えることにつながります。
精神障害には予測が難しい症状の変動があるため、適切なサポートがあると、緊急時や困難な状況に迅速に対応できるでしょう。
また、家族が支援だけに専念するのではなく、必要に応じて外部の支援機関や専門家の力を借りることで、家族全体の精神的な負担を軽減します。
家族自身もケアを忘れない
精神障害を持つ家族と接する際、家族自身のケアを忘れないでください。
精神的・肉体的な負担が大きくなると、支援する側も疲弊し、感情的に不安定になる可能性があります。
家族が自分の健康を犠牲にすると、結果的に本人へのサポートが難しくなります。
そのため、リフレッシュの時間や支援者との交流、専門的なカウンセリングなどを通じて家族自身をケアし、心身のバランスを保つようにしましょう。
専門家へ相談する
精神障害を持つ家族と接する際に、専門家へ相談することは、適切なサポートを提供するために欠かせません。
家族が独自に対応しようとすると、状況が悪化したり、家族自身が精神的に追い詰められたりします。
カウンセラーなどの専門家は、症状の理解や対応方法、具体的な支援のアドバイスを提供しています。
専門家へ相談することで、家族が抱える不安や疑問を解消してくれるでしょう。
また、サポートの方法や必要なリソースを適切に得ることで、より効果的に家族の健康と生活を支えられるようになります。
精神障害へ理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ
今回は、精神障害を持つ家族との接し方を紹介しました。
家族のサポートは、患者本人の心理的負担を軽減し、適切なケアや支援の質を向上させます。
また、家族自身の健康維持や社会的つながりを支える役割も果たします。
どのように対応すればいいかわからないときには、カウンセラーや精神科医に相談してください。
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