【恋人編】精神障害を持つ方とどのように接したらいい?
2024/12/03/
内閣府によると、2020年10月時点で精神障害者数は、約614.8万人とされています。
罹患者の中には、自分や家族だけでなく恋人がいるという方も少なくないでしょう。
精神障害を持つ恋人との接し方を理解することは、相手の心情やニーズを尊重し、支え合う関係を築くことにつながります。
本記事では、精神障害を持つ恋人との接し方について解説します。
Contents
恋人が精神障害を持っていることがわかるサイン【8つ】
精神障害とは、脳の機能や心の働きに起因し、思考や感情、行動に影響を及ぼす状態です。
勉強や仕事だけでなく日常生活にも困難をもたらします。
ここからは、恋人が精神障害を持っているときに表れるサインを8つ紹介します。
- 感情の起伏が激しい
- 会話や行動が散漫になる
- 興味や意欲が低下する
- 人との交流を避けるようになる
- 睡眠に異常が生じる
- 食欲が急激に増減する
- 依存性が強くなる
- 自己肯定感が低くなる
感情の起伏が激しい
感情の起伏が激しいことが恋人に精神障害のサインとして表れることがあります。
過度な感情の起伏は、精神障害に伴う不安定な感情調整や、ストレスに対する脆弱性によるものです。
うつ病や双極性障害、境界性パーソナリティ障害などの精神疾患では、感情を適切に制御することが難しくなります。
そのため、怒りや悲しみ、興奮などの感情が突然現れたり、長引きます。
うつ病や双極性障害、境界性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
会話や行動が散漫になる
会話や行動が散漫になったら、精神障害の可能性を考えましょう。
統合失調症やADHD(注意欠如・多動症)、双極性障害などでは、思考や集中力の維持が難しくなります。
こうした障害では、注意が他に移りやすかったり、言動が一貫しなくなったりすることがあるため、会話や行動が散漫になります。
統合失調症やADHD(注意欠如・多動症)について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
興味や意欲が低下する
興味や意欲が低下する状態は、うつ病、統合失調症、双極性障害などの症状のひとつです。
以前は楽しんでいた趣味や社交活動への関心が薄れたり、仕事や勉強に対する意欲がなくなったりするといった変化が見られます。
恋人にこのような変化が見られたら、精神障害の可能性を考えましょう。
人との交流を避けるようになる
人との交流を避けるようになるのは、恋人が精神障害を抱えているサインのひとつです。
うつ病や不安障害、統合失調症などでは、孤立への傾向が強まり、人と関わることが心理的負担となります。
そのため、恋人などの親しい人との接触も減少し、会話や活動を避ける行動が見られるでしょう。
また、不安や恐怖感が原因で外出や集まりを避けることもあります。
睡眠に異常が生じる
睡眠に異常が生じることは、恋人が精神障害を抱えているサインのひとつとされています。
うつ病や不安障害、双極性障害、統合失調症などは、
- 寝つきが悪くなる
- 夜中に目が覚める
- 早朝に目が覚めて眠れない
- 過眠
など、さまざまな睡眠障害が現れることがあります。
睡眠障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
食欲が急激に増減する
食欲の急激な増減は、恋人が精神障害を抱えている可能性を示すサインのひとつです。
うつ病や不安障害、双極性障害、摂食障害などでは、ストレスや感情の不安定さが食欲に直接影響を及ぼします。
そのため、過食や拒食の症状が表れます。
食欲の変化により、体重や食事に対する興味が極端に増減することも少なくありません。
依存性が強くなる
依存性が強くなることは、恋人が精神障害を抱えているサインとされています。
境界性パーソナリティ障害や不安障害、うつ病などでは、感情の不安定さや自己肯定感の低下から、人に強く依存する傾向が現れます。
このような依存性は、安心や支えを求めて特定の人物に過度に頼る行動として表れるため、普段以上に連絡を頻繁に求めたり、離れることに強い不安を示したりするでしょう。
自己肯定感が低くなる
うつ病や不安障害、境界性パーソナリティ障害などを持っていると、自己評価が著しく低下し、自分を否定的に捉える傾向が強まります。
これらの症状は、脳内の神経伝達の異常や過去のトラウマが原因とされています。
自己肯定感が低い状態は、意欲の低下や人間関係の悪化にもつながるため、早期治療が必要です。
精神障害を持つ恋人への接し方【7つ】
精神障害を持つ恋人の誤解や不快感を避け、より良い人間関係や支援を築くためには、接し方に気を配る必要があります。
ここからは、精神障害を持つ恋人への接し方を7つ紹介します。
- 共感的な態度をとる
- 過剰に励まさない
- 落ち着いて話を聞く
- 恋人のペースを尊重する
- リラックスできる環境をつくる
- 専門家の意見を聞く
- 自分自身も定期的にケアする
精神障がいを持つ方の共通の接し方について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
共感的な態度をとる
精神障害を持つ恋人に共感的な態度で接すると、彼らが感じる孤独感や不安を和らげ、支えられていると実感させます。
また、彼らの気持ちを理解しようと努めることで信頼関係が築かれ、相互の理解が深まります。
共感を示すことで、相手が自己表現しやすくなり、必要なサポートを受け入れやすくなるため、支え合う関係が育まれるでしょう。
過剰に励まさない
精神障害を持つ恋人を過剰に励ますことは、相手に無理を強いるプレッシャーになりかねません。
「頑張って」、「もっとポジティブに」などの言葉は、本人にとって自己否定や焦りを引き起こします。
また、過剰な励ましは、恋人が抱える苦しみや課題を軽視しているように感じさせ、理解や共感が得られていないと感じさせてしまうでしょう。
無理に励ますのではなく、相手のペースを尊重し、安心してありのままでいられる環境を維持してください。
落ち着いて話を聞く
精神障害を持つ恋人の話を落ち着いて聞くことは、安心感を与え、恋人が心を開きやすくさせます。
相手が抱えている不安や悩みを理解するには、焦らずじっくりと話を聞く姿勢が欠かせません。
急かしたり、アドバイスを急いだりすると、相手は自身の気持ちや考えを否定されているように感じてしまいます。
穏やかに耳を傾けることで、恋人にとって安全で受け入れられていると感じられる環境をつくり、信頼関係が深まります。
恋人のペースを尊重する
精神障害を持つ恋人に接する際は、恋人のペースを尊重しましょう。
精神障害によっては、気持ちや行動に時間がかかったり、日によってエネルギーや意欲が異なったりすることがあります。
無理に急かすと、ストレスを感じさせてしまうでしょう。
また、相手が自分のペースで話したり、動いたりできることは、安心感を生み出し、自信や自己肯定感の回復につながります。
リラックスできる環境をつくる
精神障害を持つ恋人と接する際には、リラックスできる環境を整えましょう。
精神障害があると、不安や緊張が日常的に高まることが多く、周囲の刺激が強いと気持ちが落ち着かなくなります。
穏やかな環境は、恋人が自分を安心して表現できる場をつくり、心の安定を促進するでしょう。
また、安心できる空間は、二人の信頼関係を深めるのにも効果的です。
専門家の意見を聞く
精神障害を持つ恋人と接するときは、専門家の意見を取り入れましょう。
ひとえに精神障害といっても、多様な症状があります。
恋人を支えたい気持ちがあっても、自己流の対応や判断が逆効果となることもあるでしょう。
専門家は、症状に応じた適切な対処方法やサポートの方法をアドバイスしてくれます。
専門的なサポートにより、自分自身の精神的負担も軽減でき、双方にとって健康的で安定した関係を築きやすくなります。
自分自身も定期的にケアする
精神障害を持つ恋人だけでなく、自分自身も定期的にケアすることを忘れないようにしましょう。
恋人を支えるうちに、自分が過度に精神的・身体的な負担を抱え込むことがあります。
疲れやストレスが蓄積すると、恋人のサポートが十分にできなくなったり、関係全体に悪影響が出たりすることもあります。
また、自分の健康を保つことで、恋人に対して安定したサポートを提供できるようになるでしょう。
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今回は、精神障害を持つ恋人との接し方について解説しました。
精神障害は、先天性のものもありますが、後天的に発症することも少なくありません。
精神障害を発症した恋人をサポートする方法を理解することは、信頼関係を強化し、共に乗り越える力を生み出します。
精神障害者との接し方に困ったときには、カウンセラーや精神科医に相談してください。
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