コラム

恋愛に依存しすぎないために。境界性パーソナリティ障害の人向け恋愛バランス

2025/03/29/

境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)は、自己認識の揺れが強く、ストレスに対して敏感になる精神障害です。

感情の不安定さや人間関係の極端な変動、自傷行為などが見られます。

恋愛では、境界性パーソナリティ障害の影響でパートナーへ依存しすぎ、関係性が長続きしないことも少なくありません。

本コラムでは、境界性パーソナリティ障害の人向けに、バランスの取れた恋愛を実現するポイントなどを解説します。

境界性パーソナリティ障害とは

境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)は、感情の不安定さ、人間関係における極端な変化などが見られる精神障害です。

遺伝的要因と環境的要因が複雑に関与して発症します。

境界性パーソナリティ障害を発症すると、極端な感情の起伏や衝動的な行動、自己批判や周囲から見捨てられることへの恐怖を感じます。

境界性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

統合失調症との違い

統合失調症は、幻覚や妄想、思考の歪みなどが現れる精神障害です。

境界性パーソナリティ障害は感情や対人関係の不安定さが見られ、統合失調症は現実認識の歪み(幻覚や妄想)が見られます。

境界性パーソナリティ障害は人格の問題、統合失調症は精神的病理に関連しています。

統合失調症について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

恋愛における境界性パーソナリティ障害の特徴

境界性パーソナリティ障害の症状は、人によって異なります。

その中でも、恋愛においてとくに、多く見られる特徴を

  • 依存性が高い
  • 独占欲が強い
  • 恋愛感情が極端に変動する
  • 恋愛に対して自信がない

依存性が高い

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が不安定で、人から見捨てられることへの恐怖が強いため、パートナーへの依存性が高くなります。

また、感情が極端に変動するため、パートナーからの愛情や支えを強く求め、他者に頼らなければ安心できないことがあります。

このような依存性の高さは、パートナーへの精神的負担を大きくするため、関係性が長続きしません。

独占欲が強い

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、人から見捨てられることへの恐怖心が強く、愛情や関係が不安定であると感じやすい傾向があります。

そのため、パートナーを自分だけのものにしたいという独占欲が強くなります。

また、相手を失うことへの過剰な不安から、パートナーへの束縛が強くなるため、関係性が長続きしません。

恋愛感情が極端に変動する

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が不安定で、感情のコントロールが苦手な傾向があります。

そのため、恋愛感情が極端に変動しやすくなります。

また、人間関係に対する恐怖や不安、理想化と価値低下を繰り返すことにより、パートナーに対する愛情や嫌悪感が急激に変化することも少なくありません。

恋愛に対して自信がない

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が不安定で、自分に対する自信が持てません。

また、過去の人間関係でのトラウマや、人に見捨てられる恐怖から、恋愛に対して不安や恐れを感じやすく、相手に依存してしまいます。

また、極端な理想化と価値低下が交互に現れるため、恋愛に対して安定した自信を持つことが難しいと感じてしまいます。

恋愛バランスの重要性

境界性パーソナリティ障害を発症すると、恋愛バランスが崩れやすくなります。

しかし、良好な関係を維持するためには、恋愛バランスをよくしなければなりません。

ここからは、恋愛バランスが重要とされる理由を3つ紹介します。

  • 良好な関係を維持できる
  • 感情の波をコントロールできる
  • コミュニケーションが円滑になる

良好な関係を維持できる

恋愛バランスが取れていると、お互いの個人の時間や空間を尊重でき、依存や束縛を避けられます。

そのため、コミュニケーションのストレスが軽減されるため、感情的な安定を保てます。

感情の波をコントロールできる

恋愛バランスが取れていると、感情的な重圧が減り、自己管理がしやすくなります。

また、冷静な判断ができるため、感情の波に左右されず、ストレスや不安をコントロールしやすくなります。

コミュニケーションが円滑になる

恋愛バランスが取れていると、過度な干渉を避けられます。

そのため、感情的な負担が減り、冷静かつオープンなコミュニケーションがしやすくなります。

また、パートナーの意見や感情を尊重しつつ、率直な対話ができるため、誤解や摩擦が減り、より健全で円滑な関係が築けるでしょう。

パートナーと良好な関係を築くために意識すべきこと

ここからは、境界性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと良好な関係を築くために意識すべきことを5つ紹介します。

  • 自己肯定感を高める
  • 適切な距離感を保つ
  • 相手の意見や感情を尊重する
  • 共通の目標や趣味を持つ
  • 友人や家族との交流を大切にする

自己肯定感を高める

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が不安定な傾向があります。

自己肯定感を高めることで、他者に依存せず、健全な関係を築きやすくなります。

小さな成功体験を積み、自分の価値を認めつつ、ポジティブな自己対話を心掛けることで、自己肯定感を高めましょう。

なお、無理やり自己肯定感を高めようとすると、ストレスが蓄積し症状が悪化するので注意してください。

適切な距離感を保つ

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、極端な理想化と価値低下の感情の波により依存しやすい傾向があります。

適切な距離感を保つことで、過度な依存や支配的な行動をなくし、健康的で安定した関係を維持できます。

パートナーのプライバシーを尊重し、過度に依存しないよう心掛けましょう。

境界性パーソナリティ障害をはじめとした精神障害を持つ人と適切な距離感を保つ方法について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

相手の意見や感情を尊重する

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、感情が不安定になりやすい傾向があります。

相手の意見や感情を尊重することで、人間関係におけるトラブルを減らし、健全な関係を築けます。

相手の意見を尊重するためには、衝動的な言動を控えつつ、冷静に聞く姿勢を持ち、相手の視点を理解しようと努めましょう。

共通の目標や趣味を持つ

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、感情の波が激しくなることがあります。

共通の目標や趣味を持つことで、互いに絆を深め、過度な依存やストレスを軽減できます。

普段から、積極的にコミュニケーションを取り、共に楽しめる活動を見つけましょう。

友人や家族との交流を大切にする

境界性パーソナリティ障害を持つ人は、パートナーに依存しやすい傾向があります。

友人や家族との交流を大切にすることで、パートナー以外の支えを得られ、バランスの取れた関係を維持しやすくなります。

周りに頼れる人がいない方は、精神科医やカウンセラーに相談しましょう。

境界性パーソナリティ障害に理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ

今回は、境界性パーソナリティ障害を持つ人がバランスの取れた恋愛を実現するポイントなどを解説しました。

健全な恋愛を始めることで、感情の起伏や依存をコントロールし、相手との健全な関係を維持できます。

また、安定した支えは、自己肯定感の向上にもつながります。

パートナーがほしい方は、恋活・婚活を始めてみましょう。

どのように恋活・婚活を始めればいいかわからない方には、障害者の出会いを応援するマッチングアプリ『IRODORI』がおすすめです。

IRODORIは、境界性パーソナリティ障害をはじめとした障害がある人や障害に理解がある人のみが在籍しているため、境界性パーソナリティ障害のことを気にせずにパートナーを探せます。

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