恋人との距離感がわからない?自己愛性パーソナリティ障害の人向け恋愛アドバイス
2025/03/29/
自己愛性パーソナリティ障害(NPD:Narcissistic Personality Disorder)は、過剰な自己評価や他者の承認欲求、共感の欠如などが見られる精神障害です。
人間関係でトラブルを引き起こしやすいため、恋愛にも影響を及ぼします。
本コラムでは、自己愛性パーソナリティ障害の人が恋人と適切な距離感を保つ方法などを解説します。
Contents
自己愛性パーソナリティ障害とは
自己愛性パーソナリティ障害(NPD:Narcissistic Personality Disorder)は、過度の自己愛と自己重要感を持ち、他者の評価を求めすぎる精神障害です。
自己中心的で他者の感情に関心がなく、批判に敏感な傾向があります。
また、共感力が欠如していることが多く、他者との関係構築に対して苦手意識があります。
自己愛性パーソナリティ障害について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
愛着障害との違い
愛着障害は、幼少期の不安定な育成環境が原因で、他者との信頼関係や感情的な絆を築くのが難しくなる精神障害です。
愛着障害は、幼少期の不安定な関係から他者との信頼関係を築けなくなることが特徴です。
一方、自己愛性パーソナリティ障害は、自身の重要性を過剰に感じ、他者からの評価を強く求めます。
愛着障害は他者との信頼関係構築に困難があり、自己愛性パーソナリティ障害は自己重要感が過剰で共感が欠ける点が異なります。
愛着障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
恋愛における自己愛性パーソナリティ障害の特徴
ここからは、恋愛における自己愛性パーソナリティ障害の特徴を5つ紹介します。
- パートナーの感情を尊重しない
- パートナーの感情に共感できない
- パートナーを見下すことがある
- パートナーへの依存性が高い
- 過度に褒められようとする
パートナーの感情を尊重しない
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の感情やニーズを最優先にし、他者の感情に対して理解を示しません。
また、自己中心的な考え方により、パートナーの感情を軽視したり、無視したりすることがあります。
さらに、自己評価が外部の評価に依存しているため、相手の感情よりも自分の満足や承認を重視しやすくなります。
パートナーの感情に共感できない
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自己中心的な思考が強いため、他者の感情に対して共感しないことがあります。
また、自分の価値や評価が最優先であり、他人の感情を理解しようという意識が欠けています。
自分の欲求や承認を求めるあまり、相手の立場や気持ちに対する関心が薄くなり、共感力が低くなってしまうのです。
パートナーを見下すことがある
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自己評価が非常に高く、自分を特別で優れた存在だと感じています。
そのため、他人を自分より劣っていると見なすことがあります。
自分の価値を他者と比較し、相手の欠点や弱点を強調することで自分を優位に保とうとする、パートナーを見下す行動が見られるのです。
パートナーへの依存性が高い
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の価値や自己評価を他者の評価や承認に強く依存しています。
とくに、パートナーからの賞賛や承認を必要としているため、パートナーに依存する傾向があります。
また、自己肯定感が脆弱で、他者から承認されていないと自己価値を感じにくくなるため、パートナーとの関係を支配したり、過度に期待したりするのです。
過度に褒められようとする
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の自己評価が他者からの承認に依存しています。
そのため、パートナーから賞賛や注目を求め、自己肯定感を維持しようとします。
過度に賞賛や注目を求めるため、パートナーの精神的負担が増え、関係が長続きしないことも少なくありません。
パートナーと健全な距離感を保つためのポイント
ここからは、自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーとバランスのとれたプロポーション関係を築くためのポイントを
- 自己理解を深める
- コミュニケーションを改善する
- パートナー個人の時間や自由を尊重する
- 感謝の気持ちを伝える
- 専門家へ相談する
自己理解を深める
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと健全な距離感を保つためには、自己理解を深めましょう。
自分の感情や依存心、承認欲求に気づくことで、過剰な依存や支配的な行動を避けられます。
また、自己理解を深めることで、自分のニーズを適切に理解し、パートナーを尊重する姿勢を養えます。
なお、家族や友人などの客観的な意見を取り入れると、より一層自己理解が深まるでしょう。
コミュニケーションを改善する
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと健全な距離感を保つためには、コミュニケーションの改善が不可欠です。
自分の感情やニーズを正直に伝えることで、過度な依存や誤解をなくし、パートナーとの信頼関係を築けます。
また、自己中心的な態度を改善することで、健全な関係を維持できます。
コミュニケーションを改善するためには、パートナーの要望を聞きつつ、相互理解を深めましょう。
パートナー個人の時間や自由を尊重する
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと健全な距離感を保つためには、パートナー個人の時間や自由を尊重しましょう。
過剰に依存したり、相手をコントロールしようとしたりすると、関係が窮屈になり、ストレスが溜まります。
パートナー個人の空間を尊重することで、依存的ではなく、独立した健全な関係を維持できるでしょう。
感謝の気持ちを伝える
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと健全な距離感を保つためには、定期的に感謝の気持ちを伝えてください。
感謝の言葉を伝えることで、パートナーの努力を尊重し、健全なバランスの取れた関係を築けます。
口頭で伝えるのが難しい場合は、メールや手紙など、文字に起こして伝えましょう。
専門家へ相談する
自己愛性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーと健全な距離感を保つためには、専門家へ相談することが有効です。
精神科医やカウンセラーなどの専門家は、自己愛性パーソナリティ障害に見られる特性を理解しており、適切なアドバイスやサポートを提供します。
また、適切なコミュニケーション方法や境界線の引き方なども指導してくれるため、健全な関係を維持するための技術を身につけられます。
無料相談を受け付けている専門機関などもあるため、気軽に利用してみましょう。
自己愛性パーソナリティ障害についてどこへ相談すればいいかわからないという方は、こちらのコラムをご覧ください。
自己愛性パーソナリティ障害に理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ
今回は、自己愛性パーソナリティ障害の人が恋人と適切な距離感を保つ方法などを解説しました。
自己愛性パーソナリティ障害の人が恋人と適切な距離感を保つことは、相手を尊重する健全な関係を築くことにつながります。
恋人との距離感を意識しつつ、良好な関係を長続きさせましょう。
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