「パートナーには本音を話したいのに、どうしても言えない…」
そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
回避性パーソナリティ障害を持つ方の中には、恋人との距離を縮めたくても、不安や恐れから本音を伝えられずに悩んでいる方が少なくありません。
この記事では、回避性パーソナリティ障害の特性と、恋人に本音を話せない理由、そして心を開くためにできる具体的なステップについて解説します。
「本当の気持ちを伝えられる関係を築きたい」そんなあなたのためのヒントがきっと見つかるはずです。
Contents
回避性パーソナリティ障害とは?
回避性パーソナリティ障害(Avoidant Personality Disorder:AVPD)とは、他人からの批判や拒絶を極度に恐れ、そのために対人関係を避けがちになるパーソナリティ障害です。
自己評価が著しく低く、他人に受け入れられる自信が持てず、親密な関係を築きたい気持ちがありながらも、傷つくことへの不安から距離を取ってしまいます。
社会的な孤立や孤独感を抱えながらも、それを打ち破ることに強い抵抗を感じてしまいます。
類似した障害との違いは、以下のとおりです。
比較対象 | 回避性パーソナリティ障害 | 社交不安障害 | 愛着障害 | 自己愛性パーソナリティ障害 |
---|---|---|---|---|
主な特徴 | 拒絶・批判への恐怖から対人関係全般を回避 | 人前や注目を浴びる場面での強い不安 | 幼少期の愛着不安による対人不信 | 自己の価値を誇張し他人の承認を求める |
恐れるもの | 対人関係そのものに伴う拒絶 | 特定の社交場面での恥や屈辱 | 親密さへの不安、不信感 | 批判や軽視、無関心 |
対人関係への態度 | 関わりたいが傷つきたくないため距離を置く | 必要な場面では頑張ろうとすることもある | 深い関係を築くことが難しい | 他人を利用し自尊心を保とうとする |
自己評価 | 非常に低い | 状況によっては自信を持てることもある | 基本的に不安定 | 表面的には高いが脆い |
原因 | 遺伝要因+幼少期の経験(過干渉や拒絶など) | 遺伝要因+学習された不安 | 幼少期の不適切な養育環境 | 幼少期の過度な賞賛や過酷な批判 |
回避性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
回避性パーソナリティ障害を持つ人が本音を話せない理由
ここからは、回避性パーソナリティ障害を持つ人がパートナーに本音を話せない理由を5つ紹介します。
- 他人からの批判や拒絶を過度に恐れる
- 自分を無価値だと感じる
- 過去の否定的な経験がトラウマとなる
- 親密な関係を築くことに対して強い不安を感じる
- 自分の感情を適切に表現することが難しい
他人からの批判や拒絶を過度に恐れる
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、他人から否定的に評価されたり拒絶されたりすることを恐れます。
他人の批判や拒絶を極度に恐れることで、本音を話すことに大きな抵抗を感じます。
また、自分の気持ちを伝えることで相手に嫌われるのではないかという不安を抱き、防衛的に沈黙を選ぶことも少なくありません。
そのため、パートナーと親密な関係を築くことが難しくなります。
自分を無価値だと感じる
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の考えや感情は価値がないと感じやすい傾向があります。
そのため、本音を話すことに強い抵抗を覚え、沈黙することが多くなります。
また、自己評価の低下にともない自己肯定感が下がり、恋愛に対して自信を持てないこともパートナーと本音で話せない要因のひとつです。
過去の否定的な経験がトラウマとなる
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、過去に受けた否定的な経験や拒絶が心の傷となり、トラウマのように心に残っています。
そのため、本音を話すことで再び傷つくのではないかという強い恐れを感じ、自己開示を避けてしまいます。
また、過去のつらい経験が対人関係に対する不安を強めていることも、本当の気持ちを伝えることを難しくする要因のひとつです。
親密な関係を築くことに対して強い不安を感じる
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、親密な関係を築くことに強い不安を感じます。
関係が深まることで、拒絶や傷つきのリスクも高まると感じるため、本音を話すことを恐れてしまいます。
また、自分をさらけ出すことで相手に失望されるのではないかという不安を抱くことも、心の距離を保とうとする要因のひとつです。
自分の感情を適切に表現することが難しい
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の感情を適切に表現することが苦手です。
自分の中にある不安や恐れをうまく言葉にできず、感情を抑え込んでしまう傾向があります。
そのため、本音を伝えたい気持ちがあっても、どう表現していいか分からず沈黙を選んでしまいます。
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためにできること
ここからは、回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためにできることを5つ紹介します。
- 小さな自己開示から始める
- 自分の感情を言葉にして認識する
- 信頼できる相手と関係を築く
- 完璧なコミュニケーションを目指さない
- 専門家へ相談する
小さな自己開示から始める
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためには、小さな自己開示から始めましょう。
いきなり本音や弱みを聞き出そうとすると、不安や恐怖が強くなり、かえって心を閉ざしてしまいます。
趣味や日常のささいなできごとなど、小さな話題から自己開示を始めることで、安心感を得ながら少しずつ人との信頼関係を築けます。
自分の感情を言葉にして認識する
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためには、感謝の気持ちを言葉にすることから始めましょう。
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の感情を抑え込むことに慣れています。
自分は何を感じているのかを自覚することで、自分の気持ちに対する理解が深まり、他人に伝えるハードルが少し下がります。
とくに、感情を言葉にする練習は、パートナーとの関係性を深めることにもつながるため、心を開くための基盤づくりとしておすすめです。
信頼できる相手と関係を築く
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためには、友人や家族など、自分のことを受け止めてくれる人物との関係を築くようにしましょう。
安心できる相手と接することで、本音を話しても拒絶されないという体験を積み重ねられます。
成功体験が積み重なることで、少しずつ自己開示への不安を和らげ、より自然に心を開けるようになるでしょう。
完璧なコミュニケーションを目指さない
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためには、コミュニケーションの失敗は誰にでもあることを意識しましょう。
回避性パーソナリティ障害を持つ人は、コミュニケーションに対する失敗を強く恐れる傾向があります。
完璧なコミュニケーションを意識することは、かえって緊張や不安を高めてしまいます。
伝えたいことの一部でも伝われば十分だと考えることで、心の負担が軽くなるでしょう。
また、自然体で話す経験が増えることで、自己開示に対するハードルが下がります。
専門家へ相談する
回避性パーソナリティ障害を持つ人が心を開くためには、専門家への相談が大きな助けになります。
安全な環境で、自分の感情や考えを受け止めてもらう体験を重ねることで、自己理解が深まり、他人への信頼感も育まれるでしょう。
また、専門家のサポートを受けることで、自分一人では気づきにくい思考のクセや対人不安にも丁寧に向き合えます。
回避性パーソナリティ障害のことを相談できる専門家を探している方は、こちらのコラムをご覧ください。
回避性パーソナリティ障害に理解がある人と出会いたい方にはIRODORIがおすすめ
今回は、回避性パーソナリティ障害を持つ人が恋人と本音で話せない理由や、パートナーに心を開くためにやるべきことなどを解説しました。
回避性パーソナリティ障害を持つ方にとって恋愛は、心の豊かさを育み、症状の回復にもつながる貴重な体験です。
一方で、自分をさらけ出すことで「嫌われるのでは」と過度に心配し、不安や恐れを感じやすい一面もあります。
そんなときは、一人で抱え込まずに、信頼できる家族・友人・専門家に相談してみましょう。
もし、周囲に理解者がいないと感じる方には、障がい者の出会いを応援するマッチングアプリ「IRODORI」がおすすめです。
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