反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder:ASPD)は、他者の権利を無視し、反社会的行動や共感の欠如が続くパーソナリティー障害です。
恋愛において、反社会性パーソナリティ障害を持っていると、恋人から冷たいと言われることがあります。
本コラムでは、反社会性パーソナリティ障害を持つ人が恋人と良好な関係を築く方法などを紹介します。
Contents
反社会性パーソナリティ障害とは?
反社会性パーソナリティ障害(Antisocial Personality Disorder:ASPD)は、パーソナリティ障害のひとつです。
他人の権利を無視し、社会的な規範や法を守らないような行動が持続的に見られます。
以下のような行動が15歳以前から見られ、18歳以降も継続していると、反社会性パーソナリティ障害と診断されます。
- 法に反する行為を繰り返す
- 頻繁に嘘をつく
- 衝動的で将来を考えた計画を立てない
- すぐ喧嘩する
- 自分や他人の安全を考えない無謀な行動
- 無責任
- 罪悪感や後悔を示さない
反社会性パーソナリティ障害の原因ははっきりとしていませんが、以下のような要因があるのではないかと考えられています。
- 伝的素因:親や近親者に同様の傾向がある
- 幼少期の虐待・ネグレクト:トラウマ体験や不適切な養育環境
- 脳の機能異常:前頭前野(感情制御や意思決定を担う)の異常
- 環境要因:非行集団との関わりや社会的孤立など
反社会性パーソナリティ障がいについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
反社会性パーソナリティ障害があると恋人に冷たいと言われる理由
恋愛において、反社会性パーソナリティ障害の人は恋人から冷たいと言われることがあります。
ここからは、反社会性パーソナリティ障害があると恋人に冷たいと言われる理由を5つ紹介します。
- 共感性がない
- 自己中心的
- 操作的・支配的な行動
- 罪悪感がない
- 感情表現が乏しい
共感性がない
反社会性パーソナリティ障害の人は、幼少期の虐待や愛着形成の失敗などにより、感情的なつながりを築く能力が育ちません。
そのため、他者の感情や苦しみに対する共感が乏しい傾向があります。
恋人に共感しないと、愛想をつかされたと感じてしまい、心理的距離が離れます。
自己中心的
反社会性パーソナリティ障害の人は、他者の権利や感情を軽視し、自分の欲求や快楽を優先する思考傾向があります。
また、共感や良心の働きが弱く、社会的ルールよりも自分の利益を重視するため、結果として自己中心的な行動が目立ちます。
恋愛で自己中心的に行動してしまうと、恋人から冷たいと思われてしまうでしょう。
操作的・支配的な行動
反社会性パーソナリティ障害の人は、他人を自分の目的達成の手段とみなしています。
そのため、相手を操ったり、支配したりすることにためらいがありません。
恋愛でも恋人の感情よりも自分の利益を優先するため、嘘や巧妙な操作を使って関係をコントロールしようとします。
恋人を支配しようとすると、健全な関係を保てなくなります。
罪悪感がない
反社会性パーソナリティ障害の人は、脳の前頭前野や扁桃体の機能に異常をきたしていることがあります。
それより、感情や道徳的判断が弱く、他人の痛みや被害に対する実感が乏しいことがあります。
また、幼少期の愛着障害や虐待なども、善悪の感覚が育ちにくいことも要因です。
恋愛でも罪悪感がないと、トラブルが生じたときに申し訳なさそうな態度を取らないため、恋人との関係が悪化することがあります。
感情表現が乏しい
反社会性パーソナリティ障害の人は、内面的な情動が浅く、他者との情緒的なつながりに関心が薄い傾向があります。
そのため、共感や愛着の発達が未熟で、自然な感情表現が乏しくなります。
恋愛においても感情表現することが少ないため、パートナーから冷たいと言われることも少なくありません。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人が良好な恋愛関係を築くポイント
ここからは、反社会性パーソナリティ障害を持つ人が良好な恋愛関係を築くポイントを4つ紹介します。
- 自己理解を深める
- 傾聴する姿勢を意識する
- 恋人との認識を合わせる
- 専門家に相談する
自己理解を深める
恋人と良好な恋愛関係を築くためには、自己のことを理解することから始めましょう。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人は、自身の思考や行動が他者に与える影響に無自覚なことがあります。
自己理解を深めることで、恋人との衝突やすれ違いを減らせます。
また、自分の特性や弱点を知ることで、関係性を壊すパターンに気づき、より建設的な対応や改善が可能になるでしょう。
傾聴する姿勢を意識する
恋人と良好な恋愛関係を築くためには、恋人の言葉を聞き入れる姿勢を意識しましょう。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人は、他者の感情や視点を軽視することがあります。
傾聴する姿勢を意識することで、恋人の気持ちやニーズを理解しやすくなるでしょう。
また、恋人に自分のことを理解してくれていると感じさせることで、健全で対等な関係を築けます。
恋人との認識を合わせる
恋人と良好な恋愛関係を築くためには、自分が考えていることと恋人との認識をすり合わせましょう。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人は、自分本位な考えに偏ることが少なくありません。
価値観や期待のすれ違いを減らすことで、誤解や衝突を防げます。
また、恋人との共通理解を生み出すことで、互いの立場を尊重した対等な関係を築けます。
専門家に相談する
恋愛関係を築くうえで当事者だけで解決できない悩みがある場合は、専門家に相談しましょう。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の行動パターンを客観的に理解するのが苦手です。
また、恋愛関係でも衝突やすれ違いが起こりやすくなります。
カウンセラーや精神科医などの専門家に相談することで、客観的かつ的確な対処法を考えられます。
また、心理療法などを通じて自己理解や対人スキルを高めることで、感情の調整や共感力を育み、より健全な関係を築けるでしょう。
反社会性パーソナリティ障害について相談できる専門機関を探している方は、こちらのコラムをご覧ください。
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今回は、反社会性パーソナリティ障害を持つ人が恋人と良好な関係を築く方法などを解説しました。
反社会性パーソナリティ障害がある人が恋愛を通じて、感情表現や共感の大切さを学ぶことで、症状の回復が期待できます。
その一方で、反社会性パーソナリティ障害が原因でトラブルが生じることもあります。
自己理解を深めつつ、無理のないペースで恋愛関係を育みましょう!
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