演技性パーソナリティ障害(Histrionic Personality Disorder:HPD)は、過度な注目や承認を求め、感情表現が誇張したり、芝居がかったりするパーソナリティー障害です。
恋愛において演技性パーソナリティ障害があると、恋人が冷めてしまうことがあります。
本コラムでは、恋愛において演技性パーソナリティ障害の人が気をつけるポイントを紹介します。
Contents
演技性パーソナリティ障害とは?
演技性パーソナリティ障害(Histrionic Personality Disorder:HPD)は、過度な注目を集めるために賞賛を求めたり、感情表現を誇張したりするパーソナリティー障害です。
また、対人関係が浅くなりやすく、情緒の不安定さや他者への強い依存なども見られます。
演技性パーソナリティ障害の主な特徴には、以下のようなものがあります。
- 感情表現が過剰
- 注目を集める行動を取る
- な者の影響を受けやすい
- 関係が表面的になりやすい
- 派手な服装や態度で注目を集めようとする
- 感情の波が激しい
- 他者からの評価に敏感
演技性パーソナリティ障害の代表的なパーソナリティー障害との違いは、以下のとおりです。
特徴/障害名 | 演技性パーソナリティ障害 | 境界性パーソナリティ障害 | 自己愛性パーソナリティ障害 | 反社会性パーソナリティ障害 |
---|---|---|---|---|
主な動機 | 注目・賞賛されたい | 見捨てられることへの強い不安 | 優越感・特別視されたい | 利益・支配・衝動満足 |
感情の特徴 | 表現が誇張され、変わりやすい | 感情が極端で不安定 | 感情は浅く、他者の感情に無関心 | 感情は鈍感または冷淡 |
対人関係の傾向 | 浅く劇的、しばしば誘惑的 | 愛憎が激しく不安定 | 他者を利用しがち、共感性が乏しい | 他者を操作・利用し、共感が欠如 |
自己評価 | 他者の関心に依存しやすい | 自己像が不安定 | 過剰に自己を高く評価 | 自己中心的、罪悪感に乏しい |
対応のしかた | 感情的なアピールで関心を引く | 急な怒りや不安で反応 | 自己誇示・他者軽視で対応 | 嘘・ルール違反・攻撃性で対応 |
演技性パーソナリティについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
演技性パーソナリティ障害があると恋人が冷めてしまう理由
ここからは、演技性パーソナリティ障害があると恋人が冷めてしまう理由を4つ紹介します。
- 過度な期待により恋人が疲弊してしまう
- 恋人以外の人にも誘惑的な態度をとる
- 関係が表面的になる
- 感情の起伏に振り回される
過度な期待により恋人が疲弊してしまう
演技性パーソナリティ障害の人は、恋人から常に愛情や注目を与えられることを期待します。
そのような期待が過剰になると、恋人はもっと期待に応えなければと無理してしまい、精神的に疲弊しかねません。
そして、次第に関係が重荷となり、距離を置こうとすることで、信頼関係が崩れてしまいます。
恋人以外の人にも誘惑的な態度をとる
演技性パーソナリティ障害の人は、自分の魅力を確認したいという欲求が強い傾向があります。
注目や承認を求めるあまり、恋人以外の人に対しても無意識に誘惑的な態度をとります。
また、相手を選ばず関心を引こうとするため、恋人に誤解や不信感を与え、関係が不安定になることも少なくありません。
関係が表面的になる
演技性パーソナリティ障害の人は、感情表現を誇張します。
その一方で、内面的な深いつながりを築くことが苦手です。
注目を集めることに重点を置きすぎるあまり、本音や弱さを見せる機会が少なくなり、対人関係が形式的・表面的になります。
その結果、恋人との信頼関係が深まらず、距離ができてしまいます。
感情の起伏に振り回される
演技性パーソナリティ障害の人は、感情が過度に反応しやすく、気分が大きく変動します。
小さな出来事にも敏感に反応し、喜怒哀楽が激しく現れるため、周囲の人が疲弊してしまいます。
とくに、身近な存在である恋人がその都度対応に追われるため、精神的・身体的にも疲弊しかねません。
こうした感情の波に振り回されることで、関係が不安定になりやすくなります。
演技性パーソナリティ障害がある人が恋愛で気をつけたいポイント
ここからは、演技性パーソナリティ障害がある人が恋愛で気をつけたいポイントを4つ紹介します。
- 自己理解を深める
- 感情のコントロールを意識する
- 他者との距離感を保つ
- 恋人の内面を理解しようとする
恋愛に対して前向きになれない方は、こちらのコラムをご覧ください。
自己理解を深める
演技性パーソナリティ障害が恋愛を始めるときは、自己理解を深めましょう。
演技性パーソナリティ障害を持つ人は、注目を集めたい気持ちや感情表現のクセに無自覚なことが多く、恋愛で相手を困惑させることがあります。
自己理解を深めることで、自分の感情や行動の背景を把握しやすくなります。
また、無意識の過剰な振る舞いを抑えるため、より安定した恋愛関係を築けるでしょう。
感情のコントロールを意識する
演技性パーソナリティ障害と向き合いながら恋愛するときは、感情のコントロールを意識しましょう。
演技性パーソナリティ障害を持つ人は、感情が激しく変動しやすく、その都度感情的に反応してしまいます。
恋愛でも同様に、感情の不安定さが恋人を戸惑わせたり、関係を不安定にする原因になりかねません。
また、感情のコントロールを意識することで、冷静に状況を判断できるため、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
他者との距離感を保つ
演技性パーソナリティ障害の人が恋愛関係を維持するためには、適切な距離感を保ちましょう。
演技性パーソナリティ障害を持つ人は、無意識に他者へ誘惑的な態度をとります。
恋人以外と親密になると、恋人に誤解や不信感を与えかねません。
恋人以外との距離感を意識的に保つことで、信頼関係を維持できます。
恋人の内面を理解しようとする
演技性パーソナリティ障害の人が恋愛関係を深めるためには、恋人の内面も理解しましょう。
演技性パーソナリティ障害を持つ人は、自分の感情や注目を優先してしまいます。
恋人の内面を理解しようとすることで、相手の立場や感情に寄り添えます。
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今回は、恋愛において演技性パーソナリティ障害の人が気をつけるポイントを解説しました。
演技性パーソナリティ障害による人間関係のトラウマから、恋愛に前向きになれない方も少なくありません。
その一方で、恋愛により症状が回復することもあります。
演技性パーソナリティ障害の影響で恋愛に前向きになれない方は、本コラムを参考に恋愛に向けて行動してみてください!
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