ASD(自閉スペクトラム症:Autism Spectrum Disorder)とは、対人関係に影響を及ぼす発達障がいのひとつです。
ASDにより恋愛に対して興味が持てないことに悩む方は少なくありません。
本コラムでは、ASDの人が恋愛に興味が持てない理由と対処法を解説します。
Contents
ASDとは?
ASD(自閉スペクトラム症:Autism Spectrum Disorder)とは、社会的なコミュニケーションや対人関係、想像力、感覚の感じ方などに影響する発達障がいのひとつです。
以下のような症状が見られます。
ASDの主な症状
- 人の気持ちや空気を読むのが苦手
- 会話が一方的になりやすい
- 冗談やあいまいな表現がわかりにくい
- 予定や習慣の変化に強いストレスを感じる
- ひとつのことに強く集中する
- 音や光、におい、肌ざわりに敏感すぎたり鈍かったりする
- 感情の表現や理解が難しい
ASDは生まれつきの脳の特性によるものであり、幼少期からASDの傾向が現れますが、大人になってから自分がASDであると気付くことも少なくありません。
ASDについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
ASDの人が恋愛に興味を持てない理由
ASDがあると、恋愛に興味を持てないことがあります。
ここからは、ASDの人が恋愛に興味を持てない理由を4つ紹介します。
- 恋愛感情の理解が苦手
- 非言語的なやり取りが苦手
- 対人関係における失敗やトラウマがある
- 恋愛よりも自分の興味関心を優先したくなる
恋愛感情の理解が苦手
ASDの人は、恋愛感情の仕組みや意味を理解することが苦手な傾向があります。
恋愛には、パートナーの気持ちを察したり、距離感をうまく調整したりするなど複雑な感情のやりとりが欠かせません。
そのため、自分の気持ちが恋愛感情かどうかを判断しにくくなることがあります。
また、他者との関係に強いストレスや混乱を感じやすく、恋愛を避けたくなることもあります。
非言語的なやり取りが苦手
ASDの人は、表情や視線、雰囲気などの非言語的なサインを読み取ることが苦手です。
そのため、言葉だけでなく、気持ちを態度で伝え合うことが多い恋愛が負担となり、うまく対応できないことがあります。
また、自信を失ったり、人との距離感に戸惑ったりすることで、恋愛を避けようとすることもあります。
対人関係における失敗やトラウマがある
ASDの人は、過去の対人関係での誤解やトラブルから強いストレスを感じることがあります。
そのような経験がトラウマとなり、新たな人間関係を築くことに不安を覚えるようになります。
とくに、恋愛は感情のやり取りが複雑なため、再び傷つくことへの恐怖心が強くなりやすいでしょう。
そのため、自分を守るためにあえて恋愛に関心を持たないようにしている場合もあります。
恋愛よりも自分の興味関心を優先したくなる
ASDの人は、自分の興味や関心に強い集中力を発揮します。
そのため、時間やエネルギーを他人との関係よりも自分の世界に使いたいと感じます。
恋愛は。自分のことだけでなく、パートナーのことも考えなければなりません。
そのため、恋愛の優先順位が下がってしまうこともあります。
ASDにより恋愛に興味を持てないときの対処法
ここからは、ASDにより恋愛に興味を持てないときの対処法を3つ紹介します。
ASDに向き合いながら恋愛したい方は、参考にしてください。
- 恋愛に興味を持てないことを否定的にとらえない
- 自分のペースで恋愛関係を育む
- パートナー以外の人間関係を大切にする
恋愛に興味を持てないことを否定的にとらえない
ASDにより恋愛に興味を持てないときは、その状態を否定的にとらえずに受け入れましょう。
恋愛するのは当たり前という思い込みが、自分らしさを見失わせる原因になります。
とくに、知人やニュースで恋愛や結婚の話を聞くと、焦りを感じてしまうでしょう。
恋愛への関心は人それぞれであり、感じ方に正解や普通はありません。
自分の心のペースや価値観を尊重することで、自分らしさを保てます。
自己肯定を高める方法を知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
自分のペースで恋愛関係を育む
ASDにより恋愛に興味を持てないときは、自分のペースで恋愛関係を育むことを大切にしましょう。
無理に周囲の期待に合わせると、ストレスや疲れが溜まりやすくなります。
ゆっくり関係を築くことで、安心感が生まれ自分らしくパートナーと付き合えるでしょう。
また、恋愛を焦らずに進めることで、自分の気持ちやパートナーのことをじっくり理解できる時間も確保できます。
パートナー以外の人間関係を大切にする
ASDにより恋愛に興味を持てないときは、パートナー以外の人間関係も大切にしましょう。
恋愛関係だけに依存すると、孤独感や不安が強くなることがあります。
友人や家族とのつながりは安心感や心の安定をもたらしてくれます。
また、多様なコミュニティがあることを意識することで、自分らしい居場所や支えを見つけやすくなるでしょう。
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今回は、ASDの人が恋愛に興味が持てない理由と対処法を解説しました。
恋愛に興味が持てないことは、特別なことではありません。
恋愛感情は、性格や脳の特性、経験などによって変わる自然な差であり、生まれつき強い人もいれば、ほとんど感じない人もいます。
自分のことを素直に受け入れ、理解しようとすることで、自分なりの生き方が見えてきます。
自分の力だけではどうにもならないというときは、パートナーや友人、専門家など、信頼できる人へ相談してください。
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