恋愛は、多くの人にとって心がときめき、人生に彩りを与えてくれる大切な経験です。
しかし、パニック障害を抱えていると「デート中に発作が起きたらどうしよう」、「相手に迷惑をかけてしまわないか」、「理解してもらえなかったら嫌われてしまうのでは?」というような不安を抱えてしまうことがあります。
このように、恋愛を楽しみたい気持ちがある一方で、症状や心配ごとがブレーキになり、前向きな一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。
本コラムでは、恋愛にともなう不安との向き合い方や、心を守りながら良い関係を築くためのポイントなどを紹介します。
Contents
パニック障害があると生まれやすい恋愛の不安とは?

パニック障害とは、突然強い不安や恐怖が高まり、動悸や息苦しさ、めまい、発汗、手の震えなどの身体症状をともなう「パニック発作」を繰り返し経験する精神障害のことです。
パニック発作自体は命にかかわるものではありませんが、些細なことがきっかけに発症することもあるため、日常生活に影響を及ぼします。
恋愛においても、パニック障害が原因で不安にさいなまれることも少なくありません。
ここからは、パニック障害がある方が恋愛で感じやすい不安を3つ紹介します。
- パニック発作が起きてしまうことへの不安
- 相手との関係にまつわる不安
- 自己評価が低いことによる不安
パニック発作が起きてしまうことへの不安
パニック障害がある方は、恋人と過ごしている間にパニック発作が起きてしまうのではないかと強い不安を抱いています。
そのため、デートや外出など、楽しいはずの時間でも「もし発作が起きたらどうしよう」という緊張が続きやすくなります。
その結果、出かけること自体が大きな負担になり、恋愛に前向きになれないことも少なくありません。
また、恋人に心配をかけたくないという気持ちが強まり、自分の気持ちよりも不安ばかりに意識が向いてしまいます。
相手との関係にまつわる不安
パニック障害がある方は、恋愛が進む過程で恋人に迷惑をかけてしまうのではないかと心配しやすくなります。
一例として、気持ちが不安定になると「嫌われてしまうかもしれない」という恐れが膨らみ、素直に関係を楽しめないことがあります。
また、恋人の言動に対して過剰に反応してしまい、必要以上に不安が強くなることも珍しくありません。
そのため、距離の取り方や関わる頻度について悩む場面が増え、恋愛自体がストレスになることがあります。
自己評価が低いことによる不安
パニック障害がある方は、自分の症状による辛い経験が原因で、自分に自信が持てず「自分なんて」と感じてしまうことが少なくありません。
また、「恋愛する価値がないのでは」と思い込んでしまい、積極的に踏み出せません。
さらに、恋人が自分を選んでくれる理由がわからず、不安が先に立ってしまうこともあります。
その結果、恋愛を始める段階から心が重くなり、関係を築く前に諦めてしまう気持ちが生まれやすくなります。
自己評価や自己肯定感を高める方法について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
障がいがあることで恋愛を諦めたくない!自己肯定感を高める方法
パニック障害の人が恋愛で不安を感じたときの向き合い方

パニック障害があると、恋愛で不安が強まりやすくなります。
しかし、その不安と上手に付き合うことで、自分らしく恋愛を楽しめるでしょう。
ここからは、恋愛中に不安を感じたときの向き合い方を3つ紹介します。
- 不安を否定しない
- 自分が感じていることを言語化する
- ひとりで抱え込まない
不安を否定しない
パニック障害が原因で恋愛に不安を感じたときは、まずその感情を否定せず受け止めましょう。
不安を感じることは弱さではなく、症状によって自然に生まれる反応です。
無理に「平気なふり」をすると、心の負担が大きくなり、かえって不安が強まることもあります。
自分が感じている不安を認めることで、落ち着いて対処する余裕を少しずつ育てましょう。
自分が感じていることを言語化する
パニック障害が原因で恋愛に不安を感じたときは、今の気持ちを言葉にして整理しましょう。
一例として、「何が怖いのか」や「どんな状況で苦しくなるのか」を書き出してみてください。
頭の中で漠然としていた不安も、文章や言葉として外に出すことで具体的になり、落ち着いて向き合えるようになります。
さらに、気持ちを言語化する習慣は、恋愛でのすれ違いを防ぎ、恋人との関係を丁寧に育てるための土台にもなります。
ひとりで抱え込まない
パニック障害が原因で恋愛に不安を感じたときは、誰かに相談するようにしましょう。
悩みを抱え込むほど、心は疲れやすくなり、恋愛そのものに対して後ろ向きになってしまうこともあります。
恋人だけでなく、信頼できる友人や家族に話すことで、不安が軽くなるだけでなく、客観的に自分の悩みを分析できるようになるでしょう。
さらに、専門家に相談することも、気持ちに余裕を取り戻すきっかけになります。
パニック障害のことを相談できる専門機関をお探しの方は、こちらのコラムをご覧ください。
パニック障害の人が恋愛関係を育むためのポイント

パニック障害があっても、恋愛関係を育むことは可能です。
ここからは、安心感を保ちながら関係を深めていくためのポイントを3つ紹介します。
- 恋人に自分の症状のことを打ち明ける
- 無理せずに関係性を育む
- 小さな成功体験を積み重ねる
恋人に自分の症状のことを打ち明ける
パニック障害の人が恋愛関係を育むためには、恋人に自分の症状を少しずつ打ち明けましょう。
症状や不安の傾向を共有することで、恋人はあなたを理解しやすくなり、安心して関係を築ける環境が整います。
あなたの状態を知ってもらうことで、無理なく支え合える関係を目指しましょう。
パニック発作の伝え方などについて知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
無理せずに関係性を育む
パニック障害の人が恋愛関係を育むためには、自分のペースを大切にしながら恋人と向き合いましょう。
無理に恋人の期待に応えようとすると、症状が悪化したり、恋愛そのものが負担になってしまうことがあります。
会う頻度や過ごし方は、無理のない範囲で調整し、双方が心地よくいられることを優先しましょう。
ゆっくりと関係を深めることで、安心感が積み重なり、自然に絆が強くなります。
小さな成功体験を積み重ねる
パニック障害の人が恋愛関係を育むためには、負担の少ない範囲で小さな成功体験を積みましょう。
短いデートや慣れた場所での時間など、「できた」と感じられる経験はあなたの自信につながります。
さらに、成功体験が増えるほど、恋愛に対する不安は少しずつ和らぎ、前向きに関係を育てやすくなるでしょう。
大きなステップではなく、小さな一歩を大事にすることが、安心して恋愛を続けるための力になります。
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今回は、恋愛にともなう不安との向き合い方や、心を守りながら良い関係を築くためのポイントなどを解説しました。
パニック障害を持つ人が恋愛の場面で不安を強く感じてしまうことはとても自然なことです。
その一方で、不安との向き合い方を身につけたり、自分にとって無理のないペースで関係を進めたりすることで、より安心して恋愛を楽しめるようになります。
パニック障害と真摯に向き合いつつ、自分のペースで関係性を育んでください。
パニック障害がある方が自分らしい恋愛を実現させるためには、パニック障害に理解がある方との出会いも重要です。
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