恋愛や人間関係において、気持ちが激しく揺れ動くことに対して不安を抱えている人は少なくありません。
その中でも、境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)の傾向がある方は、対人関係への不安、相手への依存、拒絶への恐怖などによって、気持ちや行動が大きく揺れ動きます。
本コラムでは、境界性パーソナリティ障害の人に見られやすい特徴や、つい口にしてしまいやすい口癖などを紹介します。
本コラムを通じて、恋愛を前向きに楽しみたい、パートナーとより良い関係を築きたいと感じている方の気持ちが少し軽くなれば幸いです。
Contents
境界性パーソナリティ障害の人に見られやすい特徴

境界性パーソナリティ障害(BPD:Borderline Personality Disorder)とは、対人関係や自己イメージ、感情の安定に大きな揺れが生じやすい精神障害です。
以下のような要因が複合的に関係することで発症します。
- 生まれ持った気質
- 幼少期の環境や体験
- 対人関係の影響
- 感情を制御する脳機能の異常
境界性パーソナリティー障害があると、以下のような特徴が見られます。
- 感情が急に高ぶる
- 見捨てられることへ強い不安を抱く
- 理想化と失望の揺れ動きが激しい
- 依存しやすい
- 衝動的に行動する
感情が急に高ぶる
境界性パーソナリティ障害があると、感情が急に高ぶることがあります。
一例として、強い不安や寂しさが刺激となり、気持ちが一気に上がったり落ちたりします。
自分でもコントロールが難しく、「どうしてこうなるのだろう」と悩むことも少なくありません。
恋愛でも感情の起伏が激しくなり、恋人を惑わせることがあります。
見捨てられることへ強い不安を抱く
境界性パーソナリティ障害があると、見捨てられることへの強い不安を抱きます。
とくに、恋愛では恋人の言動が少し変わっただけでも、「嫌われたのでは」と感じてしまい、心がざわつくことは少なくありません。
このような不安はあなたの弱さではなく、過去の経験や敏感さによって生まれる自然な反応であるとされています。
理想化と失望の揺れ動きが激しい
境界性パーソナリティ障害があると、理想化と失望の揺れが大きく表れます。
一例として、恋人が少しでも優しくすると「最高の人だ」と感じ、逆に距離を感じると一気に不安や怒りが強まります。
このような印象の変化は、恋人を大切に思う気持ちが強いほど起こりやすい現象です。
中には、自分の中で感情が急に変わってしまい、「振り回してしまった」と落ち込むことも少なくありません。
依存しやすい
境界性パーソナリティ障害があると、身近な相手へ過度に頼りたくなります。
とくに、恋愛では「ひとりになるのが怖い」、「そばにいてほしい」という気持ちが強まり、恋人へ依存しすぎてしまうことも少なくありません。
恋人へ依存しすぎると、精神的疲労が蓄積してしまうため、健全な関係を育みにくくなります。
衝動的に行動する
境界性パーソナリティ障害があると、衝動的な行動が出やすくなります。
一例として、不安や孤独を一気に解消するために勢いで連絡したり、急に行動したりしてしまうことがあります。
その結果、「またやってしまった」と落ち込み、自己肯定感が低くなることも少なくありません。
境界性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
境界性パーソナリティ障害の人がよく口にしてしまう口癖
境界性パーソナリティ障害の人には、特有の心理状態や感情の揺れからつい口にしてしまう口癖があります。
ここからは、境界性パーソナリティ障害の人によく口にしてしまう口癖を7つ紹介します。
- 「見捨てないで」
- 「どうせ私は…」
- 「やっぱり無理!」
- 「ずっとそばにいて」
- 「私が悪いんでしょ?」
- 「本当に私のこと好き?」
- 「なんで?」
「見捨てないで」
境界性パーソナリティ障害があると、「見捨てないで」とつい口にしてしまいます。
このような口癖は、相手との関係が不安定に感じられたときに、安心を求める気持ちの表れです。
「見捨てないで」という言葉には、わがままや甘えだけではなく、心の中で「支えてほしい」という純粋な願いがあります。
「どうせ私は…」
境界性パーソナリティ障害があると、「どうせ私は…」というように自分を否定する言葉を言いやすくなります。
とくに、恋人と上手くいかず、自分の価値や存在に自信が持てないときに、つい口に出してしまう傾向があります。
このような口癖は、自分を責める気持ちが表れているだけで、あなたの価値が低いわけではありません。
むしろ、言葉にすることで、自分の感情を整理しようとしています。
「やっぱり無理!」
境界性パーソナリティ障害があると、「やっぱり無理!」と感情が先走って言葉を発してしまうことがあります。
とくに、心が不安や焦りでいっぱいになると、つい感情のままに発してしまいす。
このような口癖は、実際には相手との関係を手放したいのではなく、一時的に距離を取りたいというサインです。
感情が落ち着くと、また関わりたい気持ちに戻ります。
「ずっとそばにいて」
境界性パーソナリティ障害があると、「ずっとそばにいて」というように安心を求める言葉を発しやすくなります。
このような口癖は、恋人の存在が心の安定につながると感じているというサインです。
依存的に見える場合もありますが、本当に必要なのは孤独感を和らげたいという自然な気持ちを表しています。
「私が悪いんでしょ?」
境界性パーソナリティ障害があると、「私が悪いんでしょ?」というように自分を責める言葉が出やすくなります。
このような口癖の背景は、衝突を避けたり、相手に認めてもらいたい気持ちです。
実際には自分だけが悪いわけではありませんが、感情をうまくコントロールできず、結果として出てしまいます。
「本当に私のこと好き?」
境界性パーソナリティ障害があると、「本当に私のこと好き?」というように恋人の思いを確認する口癖が出やすくなります。
このような口癖は、愛情や関係の安定を強く求めているサインです。
相手の気持ちに不安を感じると、信頼を深めたいという願いから言葉で安心を確かめたくなります。
「なんで?」
境界性パーソナリティ障害があると、「なんで?」というように理由を尋ねたくなる口癖が出やすくなります。
このような口癖は、恋人を責める意図ではなく、心の中の不安を解消したい気持ちのサインです。
感情が高ぶると頻繁に出ることがありますが、落ち着いて説明を受けることで安心感を得られます。
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今回は、境界性パーソナリティ障害の人に見られやすい特徴や、つい口にしてしまいやすい口癖などについて解説しました。
境界性パーソナリティ障害の影響で、恋愛に対して後ろ向きになることも少なくありません。
しかし、境界性パーソナリティ障害を持つ人は、人の気持ちに共感し、思いやりを持って関係を大切にできる傾向があります。
また、感受性が豊かであることは、恋愛において大きな魅力になるでしょう。
恋愛において重要なことは、「自分は恋愛していい存在か」と悩むことではなく、安心できる関係を選び、互いに支え合える相手と出会えているかどうかです。
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