―― 一般的なマッチングアプリで感じた「ちぐはぐさ」
以前は大手マッチングアプリを利用していましたが、健常者の方とのやり取りの中で、どうしても言葉にできない「ちぐはぐさ」を感じることがありました。
当時は双極性障害であることを隠してお会いしていましたが、それが自分にとって大きな精神的負担になっていたんです。
「障がい者同士であれば、お互いの特性を理解し、支え合える関係を築けるのではないか」そう考え、検索して見つけたのがイロドリでした。
学生時代以来、出会いの機会が少なく、以前の障害者雇用枠での職場でも周囲と関わりづらさを感じていた自分にとって、ここは新たな希望の場所でした。

―― 自身の特性と向き合ってきた道のり
私は大学4年生の時に双極性障害と診断されました。
その1年後、家族歴や自分の特性から「もしかしたら」と自ら検査を受け、ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けました。
さらにその後、訓練校の先生から「落ち着きのなさ」を指摘され、ADHD(注意欠如・多動症)の診断も受けました。
正直、重なる診断は決して気持ちの良い経験ではありませんでした。
診断前は、不用意な一言を放ってしまったり、人の話を遮ったりすることがありましたが、当時はそれが特性だとは気づかれていませんでした。
学生時代にお付き合いした方も発達障害を持っていましたが、当時はお互いの「辛さ」の正体に気づけず、どう接すればいいのか分からず空回りしていたように思います。
―― 直感を信じて。年齢差さえも心地よさに変わった出会い
当初は同年代の方とお会いしていましたが、なかなかうまくいきませんでした。
そこで「年上の方なら、もっと居心地が良いかもしれない」と対象を広げて検索したところ、今の彼女を見つけました。プロフィール写真の大人っぽい雰囲気に惹かれ、年齢を意識する前に思わず「いいね」を送っていました。
マッチングから1週間ほどメッセージを重ねて初デートへ。彼女の提案でカフェに行き、その後居酒屋、カラオケと移動しました。
彼女は初対面でとても緊張しており、年齢差を気にして「私なんかでいいんですか?」と警戒されている様子で、最初は少し距離を感じました。
しかし、私の冗談に笑ってくれるようになり、笑顔が増えていくうちに、どんどん彼女に惹かれていきました。
世代による話題の違いも、私にとっては逆に心地よく、年齢よりも「個人としての相性」が重要だと確信しました。
―― 初デートでトラウマを打ち明け、お互いが「唯一無二」の存在へ
彼女はパーソナリティ障害とASDを抱えていました。
初デートでは、お互いの第一印象だけでなく、障害のことや得意・不得意についても深く話しました。彼女が過去の心の傷を打ち明けてくれ、私も幼少期からのトラウマを話せたことで、一気に絆が深まったと感じます。
実は初デートの後、彼女がパーソナリティ障害の症状で取り乱してしまったことがありました。
その際、私は電話などで話を聞き、彼女が冷静になれるよう対話を続けました。
大学で心理学を専攻し、精神医学を学んでいたため、その知識も役立ちましたが、何より「彼女にとって最適な距離感」を自分なりに考え、事実ベースで丁寧に接することを心がけました。
彼女からは「助かった」と感謝され、結果的により深い信頼関係を築くことができました。
―― 初めて描けた、将来のライフプラン
2回目の居酒屋デートで、自然な流れで私から告白しました。
彼女はとても喜んでくれて、そのまま2人で乾杯。私たちの交際が始まりました。
お互いにASDの特性があり、空気を読むのが苦手な部分があるため、「こういう時はこうしてほしい」と言葉で伝え合うようにしています。
ASD特有の「会話の矢印が自分に向きがち」な時は、「今、内向きになっているよ」と教え合ったり、自己反省しがちな彼女に自信を持ってもらえるように伝え方を工夫したりしています。
私自身、直接的な愛情表現が足りなかったり、自信過剰で意見がコロコロ変わったりして、彼女に迷惑をかけている自覚もあります。
でも、他のアプリで経験した「その場限りの関係」や「先の見えない恋愛」とは全く違い、今の彼女とは、自然と将来のライフプランを具体的に話し合える関係を築けています。

―― これからイロドリを利用する方へ
イロドリは、障がい者同士だからこそ「支え、支えられる」という理想の形が見つかりやすい場所だと思います。
その時に大切なのは、自分の障害を理解し、「自分には何ができて、何ができないのか」を客観的に把握すること。そして、それを隠さず共有することです。
大切なパートナーだからこそ、時間をかけてじっくり話し合い、二人の関係を丁寧に紡いでいってほしいと思います。






