コラム

うつ病のことを家族や友人に伝えるタイミングと伝え方

2025/02/02/

うつ病は、仕事や学業、私生活に影響をおよぼす精神障がいです。

程度によっては、家族や友人のサポートを受ける必要があります。

しかし、うつ病のことを打ち明ける勇気が出ないという方も少なくないでしょう。

そこで、本コラムではうつ病のことを家族や友人に伝えるタイミングや伝え方などを紹介します。

うつ病のことを家族や友人に伝えるべき理由

株式会社manabyによると、74.8%の人がパートナーにうつ病であることを伝えたとされています。

周囲の人に自身の症状を知ってもらうことには、さまざまなメリットがあります。

ここからは、うつ病のことを家族や友人に伝えるべき理由を4つ紹介します。

  • 理解とサポートを得られる
  • 安心して休養できる環境を整えられる
  • 孤立感や疎外感を和らげられる
  • 緊急時の対応がスムーズになる

理解とサポートを得られる

うつ病のことを家族や友人に伝えると、相手が症状や状況を理解してくれるため、適切なサポートを受けられます。

うつ病は見た目では分かりにくく、周囲が気づかないことも少なくありません。

うつ病のことを事前に伝えることで、家事や通院の付き添い、精神的な励ましなど具体的な支援を受けやすくなります。

安心して休養できる環境を整えられる

うつ病のことを家族や友人に伝えることで、周囲は本人の状態を理解し、無理な要求を避けたり、生活のペースを配慮したりするようになります。

また、うつ病への理解があると、心情的にも受け入れられていると感じられ、ストレスが軽減します。

孤立感や疎外感を和らげられる

うつ病の人は、自分が理解されていない、あるいは迷惑をかけていると感じやすい傾向があります。

しかし、うつ病の病状を共有することで、相手の理解や共感を得られるため、自分がひとりではないと感じられます。

また、周囲からのサポートは、心の負担を軽減し、安心感をもたらすでしょう。

緊急時の対応がスムーズになる

うつ病の病状を周囲が把握していると、突然症状が悪化した際に、適切な行動をとる準備ができます。

一例として、医療機関への連絡や付き添い、必要なサポートを迅速に提供することが可能です。

また、自傷や希死念慮などの危険な兆候に気づきやすくなります。

うつ病のことを家族や友人に伝えるタイミング

うつ病の程度は人によって異なります。

そのため、どのような状態になったときに家族や友人に打ち明ければいいかわからないという方も少なくないでしょう。

そこで、ここからはうつ病のことを家族や友人に伝えるタイミングを6つ紹介します。

  • 診断を受けた直後
  • 日常生活に支障が出はじめたとき
  • 仕事や学業に支障が出はじめたとき
  • 治療やサポートが必要になったとき
  • 生活リズムが乱れ始めたとき
  • 自殺念慮や孤独感が強くなったとき

診断を受けた直後

診断を受けた直後は、うつ病のことを家族や友人に伝えるのに適したタイミングです。

うつ病の治療や生活改善を進めるには、周囲の理解と協力が欠かせません。

診断を受けたあとも自分の状態を隠していると、孤立感やストレスが増し、症状が悪化する可能性があります。

早めに伝えることで、サポートを受けながら安心して治療に専念できるでしょう。

日常生活に支障が出はじめたとき

日常生活に支障が出はじめたときも、うつ病のことを家族や友人に伝えるかどうかを判断する指標のひとつです。

うつ病による疲労や集中力の低下は、家事や日常生活にも影響をおよぼします。

周囲が状況を理解していると、支援を得られやすくなります。

仕事や学業に支障が出はじめたとき

仕事や学業に支障が出はじめたときは、うつ病のことを家族や友人に伝えましょう。

集中力や意欲の低下は、業務や学業のパフォーマンスに影響を与えます。

うつ病のことを隠したままにしておくと、ストレスが増大し、回復スピードが遅くなるでしょう。

周囲に相談することで、職場や学校での配慮やサポートを得やすくなり、無理をせずに状況を改善するきっかけをつくれます。

治療やサポートが必要になったとき

治療やサポートが必要になったときは、うつ病のことを家族や友人に伝えるべきタイミングのひとつです。

通院や治療のスケジュールを調整する際、家族や友人の理解があると負担を軽減できます。

また、周囲が状態を把握していると、急な変化や困難な状況に対処するための協力が得やすくなります。

生活リズムが乱れ始めたとき

生活リズムが乱れ始めたときは、うつ病のことを家族や友人に伝えましょう。

睡眠不足や食事の乱れ、活動量の減少などは、うつ症状を進行させる要因です。

家族や友人に伝えることで、生活習慣を整えるサポートを受けやすくなります。

また、身近な人が状況を理解することで、無理な予定を避ける配慮や、リラックスできる時間を確保しやすくなります。

自殺念慮や孤独感が強くなったとき

自殺念慮や孤独感が強くなったときは、うつ病のことを家族や友人に伝えましょう。

希死念慮や孤独感が強い状態では、一人で対処するのが難しく、周囲の人々の理解と協力が必要です。

家族や友人に伝えることで、危険な兆候を早期に察知してもらえたり、精神的な負担を軽減するためのサポートを得られたりします。

うつ病のことを家族や友人に伝えるときの伝え方

うつ病のことを家族や友人に伝えたくても上手く伝えられるか心配という方も少なくないでしょう。

そこで、ここからはうつ病のことを家族や友人に伝えるときのポイントを8つ紹介します。

  • 自分の気持ちを正直に伝える
  • うつ病の基本的な情報を伝える
  • どのようなサポートが必要か伝える
  • 相手が理解する時間を設ける
  • 相手の質問にできるだけ答えるようにする
  • 感謝の気持ちを伝える
  • 落ち着いた環境で話す
  • 専門家に同席してもらう

うつ病の家族や恋人との接し方について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。


自分の気持ちを正直に伝える

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、自分の気持ちを正直に伝えましょう。

正直な気持ちを共有することで、相手も具体的にどのように支援できるかを把握しやすくなります。

また、隠さずに伝えることで信頼関係が深まり、孤独感や不安を和らげる効果も期待できます。

うつ病の基本的な情報を伝える

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、うつ病の基本的な情報も伝えましょう。

うつ病がどのような症状をともなうのか、治療にはどのような時間やサポートが必要かを伝えることで、誤解や偏見を防ぎ、協力を得やすくなります。

また、病気に対する正しい知識を持ってもらうことで、不要なプレッシャーや誤った対応を避けられます。

どのようなサポートが必要か伝える

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、どのようなサポートが必要かを具体的に伝えましょう。

「話を聞いてほしい」、「医師の指示を守ってほしい」など、具体的な希望を伝えることで、相手が行動に移しやすくなります。

また、何をしてほしいかを明確にすることで、余計な負担や誤解を防ぎ、支援が効果的になります。

相手が理解する時間を設ける

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、相手が理解する時間を設けましょう。

うつ病に関する知識がないと、すぐに状況を理解し適切に対応するのは難しいことがあります。

相手が自分のペースで情報を整理し、受け入れる時間を持つことで、誤解や偏見を減らし、より共感的かつ建設的なサポートを受けられるでしょう。

また、焦らずに関係を築くことで、信頼を深めたサポート体制を確立できます。

相手の質問にできるだけ答えるようにする

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、相手の質問にできるだけ答えるようにしてください。

相手が抱く疑問に答えることで、病気に対する誤解や偏見を解消し、具体的な状況や必要なサポートをより明確に伝えられます。

また、質問に答えることで、信頼関係が深まり、協力的なサポートを得やすくなります。

感謝の気持ちを伝える

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、感謝の気持ちを伝えましょう。

サポートをお願いする状況で、感謝を示すことで、相手に「必要とされている」と感じてもらい、協力的になってもらえます。

また、感謝を伝えることで、自分自身のポジティブな気持ちも育まれ、コミュニケーションが円滑に進みます。

落ち着いた環境で話す

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、落ち着いた環境で話しましょう。

騒がしい場所や時間に追われた状況では、内容が正確に伝わらず、誤解を招く可能性があります。

また、落ち着いた環境では、自分も安心して感情を落ち着けながら話せるため、相手に自分の状況や気持ちを伝えやすくなります。

専門家に同席してもらう

うつ病のことを家族や友人に伝える際には、可能であれば専門家に同席してもらいましょう。

専門家に同席してもらうことで、家族や友人が病気について誤解を抱くことを防ぎ、適切な対応方法を学ぶ機会にもなります。

また、専門家がいることで感情的になったときのサポートが得られ、話し合いがスムーズに進みます。

うつ病の相談先について知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

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うつ病のことを家族や友人に伝えるタイミングや伝え方などを紹介しました。

うつ病を家族や友人に伝えることで、理解と支援を得られます。

また、孤独感が軽減するため、治療効果を高めるきっかけにもなるでしょう。

うつ病のことを受け入れてもらえるか心配な方もいるかもしれませんが、勇気を出して打ち明けてみてください!

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