コラム

自己愛性パーソナリティ障害の人にありがちな恋愛の誤解と改善法

2025/07/30/

自己愛性パーソナリティ障害(NPD:Narcissistic Personality Disorder)とは、過剰な自己評価と賞賛欲求、共感の欠如などが見られるパーソナリティー障害です。

自己愛性パーソナリティ障害があると、恋愛においてパートナーに誤解されることがあります。

本コラムでは、自己愛性パーソナリティ障害の人にありがちな恋愛の誤解と改善法について解説します。

自己愛性パーソナリティ障害とは?

自己愛性パーソナリティ障害(NPD:Narcissistic Personality Disorder)は、過剰な自尊心と他者からの賞賛欲求が強く現れる精神障害です。

自分は特別であるという誇大な自己評価を持ち、他人の気持ちに共感することが難しい傾向があります。

そのため、人間関係で衝突が起きやすく、恋愛や仕事にも悪影響を及ぼすことがあります。

また、表面的には自信にあふれて見えるものの、内面には強い劣等感や傷つきやすさを抱えていることも少なくありません。

さらに、批判や否定に極端に敏感で、自分の価値を守るために攻撃的になることもあります。

類似した精神障害との主な違いは、以下のとおりです。

自己愛性パーソナリティ障害

自己評価: 誇大的で特別視されたい

共感性: 欠如していることが多い

対人関係: 支配的・利用的な関係になりがち

傷つきやすさ: 批判に非常に敏感で防衛的

恋愛での傾向: 理想化と脱価値化の繰り返し

行動のコントロール: 評価を得るために行動を調整することがある

自己愛性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

境界性パーソナリティ障害

自己評価: 不安定で過小評価と過大評価を行き来する

共感性: 感情的には反応するが、他者視点は苦手

対人関係: 執着的で激しい感情の変動がある

傷つきやすさ: 見捨てられ不安が強く、衝動的な行動が多い

恋愛での傾向: 極端な愛情表現と怒りを交互に見せる

行動のコントロール: 感情に左右され衝動的になりやすい

境界性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

反社会性パーソナリティ障害

自己評価: 自分本位で他者の評価は気にしない

共感性: ほとんど共感しない

対人関係: 操作的・無関心、関係は浅い

傷つきやすさ: 批判に鈍感で、罪悪感が希薄

恋愛での傾向: 相手を道具のように扱う

行動のコントロール: 規範やルールを無視しやすい

反社会性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

自己愛性パーソナリティ障害の人にありがちな恋愛の誤解

自己愛性パーソナリティ障害があると、パートナーに誤解されることがあります。

ここからは、自己愛性パーソナリティ障害の人にありがちな恋愛の誤解を3つ紹介します。

  • パートナーは自分のことを特別扱いすべき
  • パートナーが批判するのは愛されていないからである
  • パートナーの気持ちは重要ではない

パートナーは自分のことを特別扱いすべき

自己愛性パーソナリティ障害の人は、恋愛においてパートナーは自分のことを特別扱いすべきだと誤解することがあります。

自己愛性パーソナリティ障害は、自分が他人より優れているという誇大的な自己イメージを抱きやすい傾向があります。

誇大的なイメージを保つために、周囲の人が賞賛や肯定的な反応を示すことを当然と感じることも少なくありません。

恋愛関係でもパートナーに過度な理想を求め、自分を常に認めてくれる存在であることを期待してしまいます。

そのため、少しでも批判的な態度や無関心を示されると、深く傷ついたり怒りを感じたりします。

パートナーが批判するのは愛されていないからである

自己愛性パーソナリティ障害の人は、恋愛においてパートナーが批判するのは愛されていないからであると誤解することがあります。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己評価が不安定で、否定的な言葉に対して敏感に反応してしまいます。

恋愛においても、関係を深めるための建設的なフィードバックを攻撃と受け取ってしまうことも少なくありません。

とくに、信頼しているパートナーの言動は敏感になりやすい傾向があります。

パートナーの気持ちは重要ではない

自己愛性パーソナリティ障害の人は、恋愛においてパートナーの気持ちは重要ではないと誤解することがあります。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、共感力が乏しく、他者の視点に立つことが苦手です。

また、相手の感情よりも、自分の満足や評価を優先してしまいます。

恋愛関係においてもパートナーの意思よりも自分がどう感じるかという考えを中心に行動してしまいます。

その結果、パートナーとの関係性を深められなくなってしまうのです。

自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためのポイント

自己愛性パーソナリティ障害があるからといって、恋愛できないわけではありません。

ここからは、自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためのポイントを4つ紹介します。

  • パートナーの意見を取り入れる
  • パートナーへ過度に期待しすぎない
  • お互いのプライバシーを尊重する
  • 友人や家族にも頼る

パートナーの意見を取り入れる

自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためには、パートナーの意見を積極的に取り入れましょう。

恋愛は一方通行ではなく、互いの気持ちや価値観を尊重し合う関係で成り立っています。

パートナーの視点を受け入れることで、衝突が減り、信頼感が生まれやすくなるでしょう。

また、自分にない考え方を知ることで、思考が柔軟になったり、視野が広がったりします。

パートナーへ過度に期待しすぎない

自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためには、パートナーに過度な期待を抱きすぎないようにしましょう。

パートナーに理想や完璧さを求めすぎると、少しのズレで強い失望や怒りを感じてしまうことがあります。

誰にでも欠点や弱さがあるという前提を受け入れることで、心に余裕が生まれるでしょう。

また、期待を現実的なレベルに保つことで、パートナーの本当の魅力にも気づきやすくなります。

お互いのプライバシーを尊重する

自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためには、お互いのプライバシーを尊重しましょう。

恋愛関係であっても、パートナーには一人の人間としての自由や領域があります。

パートナーのテリトリーを侵しすぎると、相手に窮屈さやストレスを与えてしまいかねません。

プライバシーを守ることで、健全な距離感と信頼関係が育ちやすくなります。

友人や家族にも頼る

自己愛性パーソナリティ障害の人が恋愛を楽しむためには、友人や家族にも頼りましょう。

パートナーだけに自分の欲求や感情をすべてぶつけると、パートナーの精神的負担が大きくなってしまいます。

いろんなひとに相談することで、お互いに心のバランスを取りやすくなり、健全な関係を維持できるでしょう。

また、さまざまな視点からのアドバイスや共感は、自分を客観的に見つめるきっかけにもなります。

専門家へ相談したい方は、こちらのコラムをご覧ください。

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今回は、自己愛性パーソナリティ障害の人にありがちな恋愛の誤解と改善法について解説しました。

自己愛性パーソナリティ障害があるからといって、一生恋愛できないというわけではありません。

恋愛に対する認識を改め、自身の行動を見直すことで、パートナーとの恋愛関係を育めます。

また、自己愛性パーソナリティ障害に向き合いながら恋愛するためには、パートナーからの協力も必要です。

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